講演情報
[2J-08]「4個の部屋」がある貯金箱5歳児はお店屋さんごっこの売上金をどう分けるか
吉村 亜紀代2、高橋 桂子1、〇笠井 直美2、猪瀬 武則3 (1. 実践女大、2. 新潟大、3. 日本体育大)
キーワード:
幼児、金融経済教育、意思決定、貯金、分け合う
目的:幼児はオカネにどのような価値・意味を認識しているか。投入口が複数あるアメリカの貯金箱を用意して「お店屋さんごっこ」で遊んだ後、売上げを何に使うか考えてもらうことで明らかにする。
方法:2023年1月27日、N大学附属幼稚園年長組で売上金を「4個の部屋」にどう分けるか考えてもらった。授業指導者は年長組の担任である。前日に準備(3グループ作成、幼児たちは何屋さんを開店するか考え、販売商品を作成して値札をつけた。自分たちの持ち金を紙で作成、金額を書いた)を行った。当日は「お店屋さんごっこ」(約40分)の後、担任が「売上げ」概念を説明し、「4個の部屋がある貯金箱に売上げをどう分けますか」と発問。グループで考えて発表した。これを2回行った。
結果:(1)4個の部屋の分け方として「おもちゃ・ごはん・将来の夢・お友達みんなのため」、「お友達に分け合う・ゲーム・将来の夢・郵便局に持って行く(貯金する)」など。(2)一番大きな部屋は「ごはん」(ご飯のお金が多い方がいいんじゃないの)、一番小さい部屋は「おもちゃ」、「お友達みんなのため」(いっぱいの方がいいなあ)。(3)お釣りに相当する「おかえし券」を作成していたが、金額計算は出来ていなかった。(4)担任の発問前に貯金箱に売上げを投入していた。ルールを尋ねたところ「大きい金額から小さい金額になるように」「もらったら前から順に」「種類で分けている」などであった。
方法:2023年1月27日、N大学附属幼稚園年長組で売上金を「4個の部屋」にどう分けるか考えてもらった。授業指導者は年長組の担任である。前日に準備(3グループ作成、幼児たちは何屋さんを開店するか考え、販売商品を作成して値札をつけた。自分たちの持ち金を紙で作成、金額を書いた)を行った。当日は「お店屋さんごっこ」(約40分)の後、担任が「売上げ」概念を説明し、「4個の部屋がある貯金箱に売上げをどう分けますか」と発問。グループで考えて発表した。これを2回行った。
結果:(1)4個の部屋の分け方として「おもちゃ・ごはん・将来の夢・お友達みんなのため」、「お友達に分け合う・ゲーム・将来の夢・郵便局に持って行く(貯金する)」など。(2)一番大きな部屋は「ごはん」(ご飯のお金が多い方がいいんじゃないの)、一番小さい部屋は「おもちゃ」、「お友達みんなのため」(いっぱいの方がいいなあ)。(3)お釣りに相当する「おかえし券」を作成していたが、金額計算は出来ていなかった。(4)担任の発問前に貯金箱に売上げを投入していた。ルールを尋ねたところ「大きい金額から小さい金額になるように」「もらったら前から順に」「種類で分けている」などであった。