講演情報

[2M-02]大学生の生活行動と防犯対策との関連

〇中迫 由実1 (1. 熊本大)
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キーワード:

防犯、大学生、ライフスタイル

【目的】大学生の多くは20代で、犯罪の被害にも遭遇しやすい年代である。これらの世代への防犯対策の促進に向けた取組みは十分とはいえない。そこで本研究では、大学生の生活行動や防犯意識を把握し、防犯行動を促すための要因を明らかにする。
【方法】協力の得られたK大学学生101名にGoogleフォームを利用したアンケート調査を行った。調査期間は2022年11月30日~2022年12月27日である。調査項目は「1.属性」「2.犯罪不安について」「3.生活行動について」「4.繁華街の利用状況について」「5.インターネットの利用状況について」「6.防犯対策について」の計6項目から構成されている。
【結果】 学生の生活行動や意識として、夜間22時以降の帰宅頻度、繁華街へのアクセス頻度、男女宿泊への抵抗感、住まいの環境、夜間の飲み会の頻度、住宅の防犯設備の有無と防犯対策の実施状況および犯罪不安感について分析を行った。夜間22時以降の帰宅頻度が高い人は防犯対策をあまり実施しておらず、また帰宅時に不安があるとの結果がえられた。繁華街へのアクセス頻度と防犯対策の実施数には顕著な相関は見られなかった。防犯カメラやオートロックシステムが設置されている住宅に居住している人は、犯罪への不安感が高い傾向がみられた。 本研究は、科学研究費19K02877により実施した。