講演情報

[2M-04]地理教育を通した住教育の設問カリキュラムマネジメントに向けて

〇薬袋 奈美子1 (1. 日本女子大学)
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キーワード:

まちづくり、思考力、クロスカリキュラム

目的:住教育を通したシティズンシップ力を高める課題(設問)の構成の工夫を地理教育を通して分析する。住居の学習は、学ぶべき内容の基礎知識が多岐にわたり、家庭科の学習の時間内だけで、十分に議論を深める基礎的な知識の共有ができず、また時間も不足する。また、そもそも学校での学習内容は、実社会でよりよく生きるための基礎知識として応用することが大切であるが、各教科の教育の中で、十分にその時間を確保しきれていない。家庭科を、「他の教科の教育内容を統合し、実生活に生かすためのプラットフォーム」として考えることで、「生きる力」を培うばかりでなく、各科目での批判的思考力を深めることに繋がる。本研究では、地理教育の中から住教育に繋がる面を抽出し、住生活の実践に生かせるコンテンツと設問の在り方について検討する。 方法:スウェーデンの地理教科書の住教育に関連する内容の校正と設問を整理した上で、設問の意図を確かめるために、執筆者に対するヒアリング調査を行った。 結果:生徒の理解力に合わせて、解答する設問の設定を分けていることが確かめられた。設問が、教科書の内容確認から始まり、段階的に思考力が問われ、生活実践に繋がる住教育に繋がる内容となっている。こういった取り組みにより、シティズンシップ力を培っている。