講演情報
[2M-05]小学校高学年児童およびその保護者の家庭における掃除と掃除教育の実態
〇萬羽 郁子1、藤田 智子1、渡瀬 典子1、西岡 里奈1 (1. 東京学芸大)
キーワード:
掃除、掃除教育、小学生、保護者、アンケート調査
【目的】時代と共に家庭での掃除の方法や道具は変化してきている。本研究では、家庭で小学校高学年児童がどのように掃除を行っているか、保護者が家庭で子どもにどのように掃除教育を行っているか実態を明らかにすることを目的とした。
【方法】2021年3月に社会調査会社(マイボスコム株式会社)の登録会員のうち、全国の小学校5年生または6年生の子どもを持つ保護者300名を公募型で募集し、インターネットアンケート調査を実施した。
【結果】回答者は男性140名、女性160名で、年齢は40代が全体の76%を占めていた。保護者の掃除頻度が最も高かった場所は風呂場で、台所、居室が続いた。1週間の掃除時間の合計は「35分以上70分未満」であった。掃除道具は、掃除機(87.7%)が最も多く、雑巾(47.3%)、フローリングドライモップ・ワイパー(44.7%)が続いた。子どもは、子ども部屋などの掃除を家族と協働で行っており、1週間の掃除時間は「ほとんど行っていない」または「35分未満」が多かった。家庭で保護者から子どもに教えたこととしては、整理・整頓の方法や目的、ごみの分別・捨て方、掃除機の使い方が多く挙げられたが、いずれも選択割合は3~4割に留まっていた。使用している掃除道具は家庭と学校で異なっており、家庭では掃除教育の機会が少ないことから、学校と家庭で連携した掃除教育について検討していく必要があると考える。
【方法】2021年3月に社会調査会社(マイボスコム株式会社)の登録会員のうち、全国の小学校5年生または6年生の子どもを持つ保護者300名を公募型で募集し、インターネットアンケート調査を実施した。
【結果】回答者は男性140名、女性160名で、年齢は40代が全体の76%を占めていた。保護者の掃除頻度が最も高かった場所は風呂場で、台所、居室が続いた。1週間の掃除時間の合計は「35分以上70分未満」であった。掃除道具は、掃除機(87.7%)が最も多く、雑巾(47.3%)、フローリングドライモップ・ワイパー(44.7%)が続いた。子どもは、子ども部屋などの掃除を家族と協働で行っており、1週間の掃除時間は「ほとんど行っていない」または「35分未満」が多かった。家庭で保護者から子どもに教えたこととしては、整理・整頓の方法や目的、ごみの分別・捨て方、掃除機の使い方が多く挙げられたが、いずれも選択割合は3~4割に留まっていた。使用している掃除道具は家庭と学校で異なっており、家庭では掃除教育の機会が少ないことから、学校と家庭で連携した掃除教育について検討していく必要があると考える。