講演情報
[2N-02]寝室における暖房温度に関する基礎的研究温度と寝具が横臥人体の熱的快適性に及ぼす影響
〇都築 和代1 (1. 関西大学)
キーワード:
寝室、気温、寝具、温熱中性申告、熱抵抗値、皮膚温
目的 日本の冬期の寝室は低温で、多くの寝具を使用して就寝する習慣がある。そこで、冬期の睡眠環境での暖房温度設定の一助とするため、寝具と気温との関係について、基礎的な検討を行った。
方法 人工気候室を気温8℃、12℃、16℃、20℃の4条件で相対湿度50%に設定し、2時間の横臥における人の生理・心理反応を測定した。22℃の前室にて皮膚温センサを装着し、身体8部位の皮膚温を測定するとともに平均皮膚温を算出した。温冷感など主観申告は15分間隔でアンケート用紙に回答を得た。参加者は上下スウェットを着用し、寝具は布団一組(掛け1枚+敷き1枚)に毛布1枚を掛けた状態で実験を実施した。胸部、腰部、脚部で寝床内温湿度を測定した。寝具や着衣の熱抵抗値はサーマルマネキンで測定した。実験は11~12月に実施し、健康な青年男子7名が参加した。
結果 サーマルマネキンにより測定した熱抵抗値はスウェット上下0.56clo、布団4.93cloであり、横臥裸体時の空気の基礎熱抵抗値は0.73cloであった。寝床内温度は人体が入床すると上昇し、30分ほどで最高に達し、それ以降平衡となったが、部位差があり、足部は低かった。平均皮膚温は約33℃であったが、足部皮膚温は8℃条件では低下し続けた。温熱中性申告は入床直後と15分後のデータから算出すると気温18.4℃であったが、30分以降のデータからは13.4℃が得られた。寝室暖房についての知見を得た。
方法 人工気候室を気温8℃、12℃、16℃、20℃の4条件で相対湿度50%に設定し、2時間の横臥における人の生理・心理反応を測定した。22℃の前室にて皮膚温センサを装着し、身体8部位の皮膚温を測定するとともに平均皮膚温を算出した。温冷感など主観申告は15分間隔でアンケート用紙に回答を得た。参加者は上下スウェットを着用し、寝具は布団一組(掛け1枚+敷き1枚)に毛布1枚を掛けた状態で実験を実施した。胸部、腰部、脚部で寝床内温湿度を測定した。寝具や着衣の熱抵抗値はサーマルマネキンで測定した。実験は11~12月に実施し、健康な青年男子7名が参加した。
結果 サーマルマネキンにより測定した熱抵抗値はスウェット上下0.56clo、布団4.93cloであり、横臥裸体時の空気の基礎熱抵抗値は0.73cloであった。寝床内温度は人体が入床すると上昇し、30分ほどで最高に達し、それ以降平衡となったが、部位差があり、足部は低かった。平均皮膚温は約33℃であったが、足部皮膚温は8℃条件では低下し続けた。温熱中性申告は入床直後と15分後のデータから算出すると気温18.4℃であったが、30分以降のデータからは13.4℃が得られた。寝室暖房についての知見を得た。