講演情報
[2N-03]熱中症の意識と住まい方-10年前からの変化-
〇佐々 尚美1、東 実千代2、久保 博子3、磯田 憲生3 (1. 武庫川女大、2. 畿央大、3. 奈良女大)
キーワード:
熱中症、高齢者、意識
【目的】熱中症対策の必要性が言われて久しく、日常生活において熱中症に関する情報も多く目にする様になってきた。そこで、熱中症の知識や対策がどれだけ変化したかを検討することを目的に、10年前に実施したアンケートと同様のアンケートを実施し、比較検討した。
【方法】関西在住の方を対象として2012年と2013年の6月から8月に実施したアンケートと同様の内容とし、質問項目は年齢や体質、健康状態・食生活等の生活習慣などの自身について、居間や寝室の冷房器具の使用状況や温冷感・快適さなどの住まいの温熱環境について、熱中症の知識や実施する熱中症対策などとした。2022年7月中旬から8月末にアンケートを実施し、関西在住の若齢男女103部、高齢男女47部回収した。
【結果】10年前は若齢者も高齢者も「適切な冷やす部位」は首が最も多く、次いで腋の下、頭の順に多かったが、本年では首が最も多く、次いで腋の下、足の付け根の順に多く、正しい部位を認識している割合が高くなった。また「熱中症が起きやすいと考える時期」が10年前より早い時期から起きやすいと考える割合が高くなり、特に高齢者にその傾向が認められた。熱中症対策は、高齢者は多くの項目で実施する割合が増加する傾向を示したが、逆に若齢者は実施する割合が減少する傾向を示した。
本研究は文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)課題番号20K02336の助成を受けたものです。
【方法】関西在住の方を対象として2012年と2013年の6月から8月に実施したアンケートと同様の内容とし、質問項目は年齢や体質、健康状態・食生活等の生活習慣などの自身について、居間や寝室の冷房器具の使用状況や温冷感・快適さなどの住まいの温熱環境について、熱中症の知識や実施する熱中症対策などとした。2022年7月中旬から8月末にアンケートを実施し、関西在住の若齢男女103部、高齢男女47部回収した。
【結果】10年前は若齢者も高齢者も「適切な冷やす部位」は首が最も多く、次いで腋の下、頭の順に多かったが、本年では首が最も多く、次いで腋の下、足の付け根の順に多く、正しい部位を認識している割合が高くなった。また「熱中症が起きやすいと考える時期」が10年前より早い時期から起きやすいと考える割合が高くなり、特に高齢者にその傾向が認められた。熱中症対策は、高齢者は多くの項目で実施する割合が増加する傾向を示したが、逆に若齢者は実施する割合が減少する傾向を示した。
本研究は文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)課題番号20K02336の助成を受けたものです。