講演情報
[2N-08]視覚特性の加齢変化を考慮した照明の適正化手法に関する研究照度と色温度の同時変化時における若齢者と高齢者の不快率の比較
〇許 載永1、石原 万葉1、鈴木 圭2、井上 魁流2、井上 容子3 (1. 奈良女大、2. 島根大、3. 放送大)
キーワード:
視覚特性、高齢者、照明環境
【目的】本研究の最終目的は、生活者の概日リズムを考慮した照明適正化システムを、ICT技術を導入して構築することである。これまでには若齢者と高齢者を対象とし、照度および色温度の単独変化時による影響を検討している1)。本報では、照度と色温度同時変化条件での年齢層による影響を明らかにし、照明適正化システムのデータベースの一部を構築する。
【方法】実験室の寸法はW3.5m×D3.6m×H2.4m、床・壁・机上は平均反射率80%の白色である。照明器具は調光調色可能なLEDシーリングライトを用い、各3パターンの色温度(3100・4200・5200K)と照度(40・220・1300lx)の条件で変化時間(0・5・10・20・40s)を変えながら提示した。被験者は若齢者29名、65歳以上の高齢者18名であり、「気づき率」、「不快率」、「許容率」について5段階尺度で評価してもらった。
【結果】照度と色温度の同時変化の場合、両年齢層とも照度の変化に対しては有意な結果が得られた半面、色温度の変化に対しては若齢者のみに有意な傾向がみられた。また、高齢者の場合照度が下降する時に不快率が急増する傾向がみられ、照度下降時には十分な変化時間を確保する必要があると考えられる。
【文献】1)許載永,石原万葉、鈴木圭、井上魁流、井上容子,家政学会第74回大会(2022)
【謝辞】本研究は科学研究費基盤[C]21K02108の一環として推進した。
【方法】実験室の寸法はW3.5m×D3.6m×H2.4m、床・壁・机上は平均反射率80%の白色である。照明器具は調光調色可能なLEDシーリングライトを用い、各3パターンの色温度(3100・4200・5200K)と照度(40・220・1300lx)の条件で変化時間(0・5・10・20・40s)を変えながら提示した。被験者は若齢者29名、65歳以上の高齢者18名であり、「気づき率」、「不快率」、「許容率」について5段階尺度で評価してもらった。
【結果】照度と色温度の同時変化の場合、両年齢層とも照度の変化に対しては有意な結果が得られた半面、色温度の変化に対しては若齢者のみに有意な傾向がみられた。また、高齢者の場合照度が下降する時に不快率が急増する傾向がみられ、照度下降時には十分な変化時間を確保する必要があると考えられる。
【文献】1)許載永,石原万葉、鈴木圭、井上魁流、井上容子,家政学会第74回大会(2022)
【謝辞】本研究は科学研究費基盤[C]21K02108の一環として推進した。