講演情報

[3G-02]3D計測を基にした適応的なゆとり量のショートパンツ原型開発

〇山本 高美1、伊藤 智行2、中山 雅紀3、鄭 姝4、坂元 章4 (1. 和洋女大、2. 工房奥谷、3. 慶応大、4. お茶大)
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キーワード:

3D計測、ポリゴンモデル、ショートパンツ、下半身トルソー

目的 これまで,人体の3D計測データを基にした身頃原型を開発してきた.原型はゆとりを適応的に入れたものであり,体型に適度にフィットする結果を得られた.今回は,ボトムに注目しショートパンツの原型を開発する.なお,ゆとり量は,ウエスト,ヒップで適応的に変更可能とする.
方法 実験協力者の3D計測データを基にして,下半身トルソーとして必要のない部分を削除し,対称軸を決定のうえ,左右差を取り除いた下半身トルソーを生成した.次に,下半身トルソーをポリゴンモデルで包み,ヒップにゆとりを入れた.3Dから2Dへの変換では,開発したアプリケーションを用いて,辺の長さをパラメタ化し,平面上にポリゴンモデルと対応している三角形を並べ,これを基にショートパンツ原型を開発した.その間,バーチャルフィッテイングを行いながら,開発を進めた.開発したショートパンツ原型を,シーチングで裁断,縫製し,試着した.
結果・考察 開発したショートパンツを,試着した結果,良い評価を得ることができた.これも,バーチャルフィッテイングを行いながら,試行錯誤を行った結果と考える.今後は,ショートパンツのパターンから,ロングのパンツへの展開等も行っていきたい.