講演情報

[3G-05]服飾系学生の衣服選択過程に関する意識と行動

〇松岡 依里子1 (1. 国際ファッション専門職大)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

ファッション購買心理、ファッションイメージ、Z世代、衣服選択

目的 SNSなどの発達により、ファッション情報が簡単に手に入るようになり、Z世代特有の衣服選択に関する意識と行動が散見される。本発表の目的は、Z世代の服飾系学生を対象に衣服選択過程における意識と行動について明らかにすることである。
方法 2020年1月から2月にかけて、服飾系専門学校生と服飾専攻の大学生142名(男性58名、女性84名)を対象に、質問紙調査を実施した。回答データについては、統計処理を行い分析した。
結果 衣服購入時の優先順位については、「デザイン」「素材」「サイズ」「着用場面」「トータルコーディネート」があげられた。ワードローブの悩みは、「同じようなものを買う」「捨てられない」「整理が苦手」などであった。好きな服のイメージについては、因子分析結果から「おしゃれ因子」「動的因子」の2因子、衣服購入時の心理特性については「欠乏因子」「自分らしさ因子」の2因子、またファッションの役割については「自己軸因子」「他者軸因子」の2因子が抽出された。さらに、得られた因子間の相関について、一部、有意な関連がみられた。
考察 Z世代の学生のファッション意識については、自分らしさを重視し、他者目線を気にしないマイペース志向が推察された。「デザイン」が重要であるが、安い価格の順位が低い。さらに、欠乏感がワードローブの悩みと関連していることがわかった。