講演情報
[3J-06]「シルバーリハビリ体操」を教材とした中学校家庭科「高齢者理解」の授業提案
佐藤 ゆかり1、〇石引 公美2、渡辺 元子3 (1. 上教大、2. 都留文大、3. 上教大附中)
キーワード:
高齢者理解、シルバーリハビリ体操、中学校、家庭科
目的 家庭科における高齢者理解の学習には高齢期思考と高齢者支援という2つの視点が必要といわれている.先行研究では,学習の前提として高齢期を自分の現在の延長線上において考えることができるかどうか,つまり,高齢期思考の重要性が示されている.しかし,中学生がそれをどのように獲得するかの提案は未だ十分ではない.他方,高校生対象では「体験」「講義」「地域」の三つの柱により構想したシルバーリハビリ体操(以下,「体操」)の実技を導入した授業の有効性が示されている.本研究では,中学生を対象に,「体操」の実技を取り入れた授業を行い,その検討を通して「高齢者理解」の授業提案を行う.
方法 N県J中学校3年生3クラス93名を対象に2022年12月,各クラス1時間(50分)の授業を実施した.メインティーチャーは「体操」指導士の石引であった.高齢者対象の「体操」教室と同様の方法で実技を行った後,(1)「体操」の感想,(2)高齢者にとっての「体操」の役立ち,について記述を求めた.その後,「体操」の意義等の解説を加え,(3)授業を通してわかったこと,について記述を求めた.なお,これら(1)~(3)についてテキストマイニングを行い,生徒が学習したことを整理した.
結果 「体操」の実技により,生徒は今の自分を起点として介護予防や高齢者及び高齢社会について考え,高齢期思考と高齢者支援につながる視点を獲得していたと考えられた.
方法 N県J中学校3年生3クラス93名を対象に2022年12月,各クラス1時間(50分)の授業を実施した.メインティーチャーは「体操」指導士の石引であった.高齢者対象の「体操」教室と同様の方法で実技を行った後,(1)「体操」の感想,(2)高齢者にとっての「体操」の役立ち,について記述を求めた.その後,「体操」の意義等の解説を加え,(3)授業を通してわかったこと,について記述を求めた.なお,これら(1)~(3)についてテキストマイニングを行い,生徒が学習したことを整理した.
結果 「体操」の実技により,生徒は今の自分を起点として介護予防や高齢者及び高齢社会について考え,高齢期思考と高齢者支援につながる視点を獲得していたと考えられた.