講演情報
[3K-07]家庭科教師の生活者としての資質・能力を育てる地域連携活動の有効性広島大学「のん太の家庭科室」の企画・運営・実践を通して
〇梶山 曜子1、山竹 愛海2、村上 かおり2、鈴木 明子2 (1. 広島文化学園大、2. 広島大)
キーワード:
家庭科教師、生活者、資質・能力、地域連携、教員養成
目的:学校が地域と目標やビジョンを共有し地域連携の中で子どもを育む「学校を核とした地域づくり」の構想が推進されている(文科省 2018)。家庭科の学習対象は地域も範疇に入れた身近な生活であり,生活者としての資質・能力は地域との関わりの中で育まれる。教員養成においてこれらに係る指導力を保障することは重要な課題である。そこで本報告では,地域の行政機関と大学が連携して行っている地域住民参加型プロジェクト「のん太の家庭科室」を教員養成課程で学ぶ大学生が企画・運営・実践した成果を調査により明らかにする。
方法:2022 年6~11月に「のん太の家庭科室」(親子ものづくり体験講座)を計4回実施した。その期間中に,大学生スタッフ(21人)を対象に,講座を企画・運営・実践した経験が,自己の生活者,及び教員としての認識に及ぼした影響を問う質問紙調査を実施した。また参加した現職家庭科教員に講座が家庭科授業に及ぼす影響を問い,これらの結果を踏まえて成果と課題を分析した。
結果:学生スタッフは講座の実践が自信につながり,ものづくりや地域連携活動への意欲が高まった。また,家庭科授業が地域とつながる重要な機会になることに気づいた。家庭科教員は教員養成における講座への関わりを肯定的に捉えており,家庭科授業で地域や学校の実態に応じて外部機関との連携を図る中で地域貢献の意識を高めることが重要であると考えていた。
方法:2022 年6~11月に「のん太の家庭科室」(親子ものづくり体験講座)を計4回実施した。その期間中に,大学生スタッフ(21人)を対象に,講座を企画・運営・実践した経験が,自己の生活者,及び教員としての認識に及ぼした影響を問う質問紙調査を実施した。また参加した現職家庭科教員に講座が家庭科授業に及ぼす影響を問い,これらの結果を踏まえて成果と課題を分析した。
結果:学生スタッフは講座の実践が自信につながり,ものづくりや地域連携活動への意欲が高まった。また,家庭科授業が地域とつながる重要な機会になることに気づいた。家庭科教員は教員養成における講座への関わりを肯定的に捉えており,家庭科授業で地域や学校の実態に応じて外部機関との連携を図る中で地域貢献の意識を高めることが重要であると考えていた。