講演情報
[3L-01]学校外の子どもの居場所支援の検討
〇叶内 茜1、齋藤 美重子1、佐藤 真弓1 (1. 川村学園女大)
キーワード:
子どもの居場所、フリースクール、子どものためのシェルター、インタビュー、親子関係
目的 近年、学校外の子どもの居場所は多様化している。本研究では、学校教育に求められる子どもの居場所支援について検討することを目的とした。
方法 文献調査および子どもの居場所の運営に携わる職員、学校教員を対象とし、2022年10月~2023年2月に半構造化面接法によるインタビュー調査を実施した。
結果 子どもが学校外の居場所と繋がるきっかけとして、いずれの機関においても担任等の学校教員による支援が挙げられた。また、フリースクールの場合は子ども自身の親がきっかけで支援に繋がることが多いが、必ずしもその親子関係が良好なケースばかりではなかった。背景にある親子関係にも着目する必要がある。学校のカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、学校でできた友人や恋人の親といった立場の大人からの支援がきっかけとなったケースもあり、子ども自身の親ではない大人との関係性がつくられる場としても学校が果たす役割は大きいといえる。一方で、学校教員側は学校外の機関についての情報が不足していることが課題として挙げられた。シェルターやフリースクールでは支援が受けられる子どもの年齢に上限があり、ケアリーバーへの継続的なケアが課題と考えられる。各機関が学校教育へ期待することは、子どもの権利や多様性を学ぶ機会があり、子ども自らSOSを出す力・相談する力を身につけることであった。家庭科はこれらの内容について、授業の中で扱うことが可能な教科といえるだろう。
方法 文献調査および子どもの居場所の運営に携わる職員、学校教員を対象とし、2022年10月~2023年2月に半構造化面接法によるインタビュー調査を実施した。
結果 子どもが学校外の居場所と繋がるきっかけとして、いずれの機関においても担任等の学校教員による支援が挙げられた。また、フリースクールの場合は子ども自身の親がきっかけで支援に繋がることが多いが、必ずしもその親子関係が良好なケースばかりではなかった。背景にある親子関係にも着目する必要がある。学校のカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、学校でできた友人や恋人の親といった立場の大人からの支援がきっかけとなったケースもあり、子ども自身の親ではない大人との関係性がつくられる場としても学校が果たす役割は大きいといえる。一方で、学校教員側は学校外の機関についての情報が不足していることが課題として挙げられた。シェルターやフリースクールでは支援が受けられる子どもの年齢に上限があり、ケアリーバーへの継続的なケアが課題と考えられる。各機関が学校教育へ期待することは、子どもの権利や多様性を学ぶ機会があり、子ども自らSOSを出す力・相談する力を身につけることであった。家庭科はこれらの内容について、授業の中で扱うことが可能な教科といえるだろう。