講演情報

[3L-04]「かんたん!スマホ相談会」を通した高齢者と高校生の世代間交流の効果

〇詫間 千晴1 (1. 岡山大)
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キーワード:

高齢者、高校生、世代間交流

目的 中山間地域におけるデジタルデバイド解消を目指し,H県立 S高等学校生活福祉科3年生が企画・運営した高齢者対象の「かんたん!スマホ相談会」の効果を検証した。
方法 2022年3月にS町が企画・運営したスマホ相談会と同年11月に高校生が企画・運営した「かんたん!スマホ相談会」に参加した65歳以上の高齢者(3月:13名,11月:14名)を対象に,相談会終了後に質問紙調査を実施し,その結果を比較・分析した。また,参加した高校生(14名)を対象にGoogle Formsを用いたアンケート調査を実施し,世代間交流の効果を検証した。
結果 質問紙調査では「お悩みは解決しましたか」という質問に対して,3月は「解決しなかった」が2名,「その他」(家に帰ったら忘れているかも等)2名と全体の約3割を占めていたが,11月は「解決した」12名,「その他」(ほぼ理解できた等)2名となった。自由記述では「そこから!?と言われそうな質問にも答えて下さり,ありがとうございました」等の回答が見られた。アンケート調査では「3年間の生活福祉科での学びが活かされたと思いますか」という質問に対して全員が「はい」と回答した。自由記述では「介護実習で身につけたコミュニケーション能力を活かすことができた」等の回答が見られた。これらの結果から,「かんたん!スマホ相談会」を通した世代間交流は,高齢者の生活課題解決と高校生の学習意欲向上に効果があると推察された。