講演情報

[3M-2]チルドレンズミュージアムにおける家庭科教育の可能性

〇小田 奈緒美1、東 珠実2 (1. 金城学院大、2. 椙山女学園大)
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キーワード:

チルドレンズミュージアム、家庭科教育、プログラム

【目的】2017(平成29)年に告示された学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)が掲げられ、小学校総則では博物館等の活用が明記された。子ども達の体験学習を刺激する展示と教育プログラムを展開するチルドレンズミュージアムは米国では300以上あり、地域の子どもや家庭に対して広く支援を行っている。本研究は、米国チルドレンズミュージアムにおける施設プログラムから、家庭科教育に活かせる活動がどのくらいあるのか把握することを目的とした。【方法】2022年8~9月に米国のチルドレンズミュージアムを視察し、家庭科教育に活かせる要素がどの程度あるのかを把握しようとした。また、博物館を訪れなくても実施可能な様々な分野のアクティビティが用意されているWebサイトを確認し、そのプログラム内容のうち家庭科教育に関連するものを抽出した。【結果】①ボストンチルドレンズ・ミュージアムは、健康や食品摂取に関するプログラムがあった。②ブルックリンチルドレンズ・ミュージアムには、スーパーのレジやピザ屋などの体験を疑似的にできる施設がみられた。③マンハッタンチルドレンズ・ミュージアムでは、選挙に関する展示などがあった。④ジューイッシュチルドレンズ・ミュージアムには、ユダヤ人の生活が再現されたゾーンがみられた。以上の点から、家庭科教育に関連する要素が多数確認された。