講演情報
[3N-6]福島県産山菜の放射性セシウム濃度の動向と問題点
〇広井 勝1、影山 志保1、諸岡 信久1 (1. 郡山女子大)
キーワード:
山菜、放射性セシウム濃度、コシアブラ
【目的】2011年3月の福島原発の事故により、福島県内には多量の放射性セシウムが飛散した。それに伴う食品の放射能汚染が現在でも問題視されている。特に山菜やきのこは、除染が進んでいない山林で採取されることが多く、汚染が深刻である。原発事故から10年が経過し、放射性セシウム濃度がどのように変化しているか、検討したので報告する。
【方法】2013年から山菜の放射性セシウム濃度を報告してきているが、その後の比較のために県内でよく利用されている、コシアブラ・タラノメ・タケノコ・ワラビ・ゼンマイ・コゴミなどを中心に検討を行った。また、郡山市内で採取したゼンマイ、ヨモギ、コシアブラについては採取部位や採取場所の違いによる放射性セシウム濃度の違いを検討した。
【結果】郡山市内で採取した山菜は2013年では、コシアブラ、タラノメ、ゼンマイ、コゴミ、タケノコなどで放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものが見られたが、2020年ではコシアブラ、ゼンマイ以外は100Bq/kgを超えるものは見られなかった。野生のコシアブラはばらつきが大きいが、栽培品では100Bq/kgを超えるものは見られなかった。ヨモギでも採取場所により数千Bq/kgの放射性セシウムを含むものが見られた。ゼンマイは採取場所や部位により放射性セシウム濃度に違いが見られ、若芽は茎に比べ濃度が高かった。フリマアプリ等による山菜販売の問題点についても触れる。
【方法】2013年から山菜の放射性セシウム濃度を報告してきているが、その後の比較のために県内でよく利用されている、コシアブラ・タラノメ・タケノコ・ワラビ・ゼンマイ・コゴミなどを中心に検討を行った。また、郡山市内で採取したゼンマイ、ヨモギ、コシアブラについては採取部位や採取場所の違いによる放射性セシウム濃度の違いを検討した。
【結果】郡山市内で採取した山菜は2013年では、コシアブラ、タラノメ、ゼンマイ、コゴミ、タケノコなどで放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものが見られたが、2020年ではコシアブラ、ゼンマイ以外は100Bq/kgを超えるものは見られなかった。野生のコシアブラはばらつきが大きいが、栽培品では100Bq/kgを超えるものは見られなかった。ヨモギでも採取場所により数千Bq/kgの放射性セシウムを含むものが見られた。ゼンマイは採取場所や部位により放射性セシウム濃度に違いが見られ、若芽は茎に比べ濃度が高かった。フリマアプリ等による山菜販売の問題点についても触れる。