講演情報
[P-013]縦型洗濯機におけるマイクロプラスチックファイバーの流出について-ナイロンフィルターを用いた検討-
〇秋田 陽子1、後藤 純子1 (1. 共立女大)
キーワード:
マイクロプラスチックファイバー、縦型洗濯機、排水ホースフィルター
目的:近年、海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックが問題視されているが、その一因として、洗濯によるマイクロプラスチックファイバーの発生も指摘されている。演者らはこれまでに縦型洗濯機とドラム式洗濯機を用いて洗濯し、洗濯機付属の糸くずフィルターと洗濯ネットで自作した排水ホースフィルターでマイクロプラスチックファイバーの回収を行い、捕捉量や割合について明らかにしてきた。しかし短いファイバーは、排水ホースフィルターで捕捉されず流出したことが確認された。本研究では、短いファイバーの捕捉方法について検討するために、目の細かい排水ホースフィルターとしてナイロンフィルターを用いて縦型洗濯機でフリース衣料の洗濯を行い、ファイバー捕捉量を測定した。
方法:洗濯機には、標準で糸くずフィルターが搭載されている一般的な縦型洗濯機を使用した。被洗物には市販のポリエステル100%のフリース衣料7種、排水ホースフィルターには目開き10~30μmのナイロンフィルター3種を用いた。洗剤には市販の弱アルカリ性の液体濃縮洗剤を用いて実験を行った。
結果:洗濯を5回行った結果、ナイロンフィルターの目開きが小さくなるほど、マイクロプラスチックファイバーは多く捕捉された。しかし、ナイロンフィルターの目開きが小さくなればなるほど、排水に問題が生じ、正常に洗濯が行われないことが明らかとなった。
方法:洗濯機には、標準で糸くずフィルターが搭載されている一般的な縦型洗濯機を使用した。被洗物には市販のポリエステル100%のフリース衣料7種、排水ホースフィルターには目開き10~30μmのナイロンフィルター3種を用いた。洗剤には市販の弱アルカリ性の液体濃縮洗剤を用いて実験を行った。
結果:洗濯を5回行った結果、ナイロンフィルターの目開きが小さくなるほど、マイクロプラスチックファイバーは多く捕捉された。しかし、ナイロンフィルターの目開きが小さくなればなるほど、排水に問題が生じ、正常に洗濯が行われないことが明らかとなった。