講演情報

[P-063]テキスタイルデザインの可能性についてー傘をデザインして展示しようプロジェクト報告ー

〇下村 久美子1 (1. 昭和女大)
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キーワード:

テキスタイル、デジタルデザイン、プロジェクト

<目的>近年、デジタルデータや手描きのスキャンデータ、画像データを基に、生地や製品を発注し、比較的簡単にオリジナルデザインの生地や製品を入手することができる。本報告では、デジタルデザインの可能性の事例として、学生がデザインしたテキスタイルデータを、傘として発注し、展示会を開催したので紹介したい。
<方法>本プロジェクトは、昭和女子大学環境デザイン学科のDP総合演習の複数のプロジェクトの一つとして取り組んだ。参加した学生は37名である。なお、デザインについては、テキスタイルデザイナーの岸本万里氏に協力していただいた。また、傘はオーロラ株式会社のオリジナルサイトから各自が注文した。
<結果>はじめに、傘についての基本的な歴史や名称、素材や製造過程についてリサーチし、次に、オーロラ株式会社でレクチャーを受けた内容を、学生に共有した。傘をデザインするためのテーマは、「雨の日を楽しく」とし、各自がスケッチや傘のデザインをリサーチし、タイトルとコンセプトを決め、岸本氏のアドバイスを受け、デザインをブラッシュアップした。同時に、ポスター、DMの作成、インスタグラムの立ち上げや運営を開始し、展示会場をリサーチし、Tiers Galleryにて展示を行った。キャプションや展示計画を学生自身が行った。展示は、2022年1月31日~2月2日に行い、3日間で参加学生を含め、約60名の集客であった。