講演情報
[P-064]手工芸染色を学ぶための教育プログラムとその教育効果技法体験と試作の効果
〇佐々木 麻紀子1 (1. 東京家政学院大)
キーワード:
手工芸染色、試作、教育プログラム、教育効果
目的 手工芸染色そのものを体験する機会の少ない現在、作品のイメージと技法が一致しない受講生が多い。そこで試作後本制作に入るという教育プログラムを実践し、試作とその教育効果について検討したので報告する。
方法 プログラムは、第1段階として小さな布を用いて板締めや絞りなどを施した後に染色し、模様の様子や染料の混色程度を確認して試作とし、第2段階として試作の結果を基に本作品としてエコバッグを染色する1回90分程度で行う手工芸染色体験プログラムである。大学での授業や小学生教室、高齢者教室等で実践し、試作から本作品への応用例をプログラムの評価とした。
結果 ものづくりにおいて完成度の高い作品を制作するには試作を繰り返すことが欠かせないが、限られた時間の中では試作を繰り返すことは困難である。しかし試作後に本制作に入るという2段階を踏むことは、手工芸染色への理解や作品の完成度、プログラムの満足度を高めるために欠かすことができないと考えられる。これは受講生が小学生、大学生、高齢者でも同様であった。自分自身で工夫し自由な試みや表現を尊重しながらイメージを形にするという体験を簡易的な染色方法で実践できる今回のプログラムは、教育効果が高いと考えられる。また、使用する染料の種類や色の混色、簡易的な絞りによる模様染めのデザインなど対象年齢によってプログラムの難易度の調整が簡単なため教材としての応用範囲が広いという利点もあった。
方法 プログラムは、第1段階として小さな布を用いて板締めや絞りなどを施した後に染色し、模様の様子や染料の混色程度を確認して試作とし、第2段階として試作の結果を基に本作品としてエコバッグを染色する1回90分程度で行う手工芸染色体験プログラムである。大学での授業や小学生教室、高齢者教室等で実践し、試作から本作品への応用例をプログラムの評価とした。
結果 ものづくりにおいて完成度の高い作品を制作するには試作を繰り返すことが欠かせないが、限られた時間の中では試作を繰り返すことは困難である。しかし試作後に本制作に入るという2段階を踏むことは、手工芸染色への理解や作品の完成度、プログラムの満足度を高めるために欠かすことができないと考えられる。これは受講生が小学生、大学生、高齢者でも同様であった。自分自身で工夫し自由な試みや表現を尊重しながらイメージを形にするという体験を簡易的な染色方法で実践できる今回のプログラムは、教育効果が高いと考えられる。また、使用する染料の種類や色の混色、簡易的な絞りによる模様染めのデザインなど対象年齢によってプログラムの難易度の調整が簡単なため教材としての応用範囲が広いという利点もあった。