講演情報
[2B-04]幼児の咀嚼能力と食行動との関連
*灰藤 友理子1、橘 由佳1、山崎 佳世子2、和泉 正美3、笠置 英恵4、米浪 直子1 (1. 京都女大、2. 大阪キリスト教短大、3. 元京都市栄養教諭、4. 今里こども園)
キーワード:
咀嚼能力、唾液分泌量、幼児、食行動、偏食、食育
目的 幼児期の食生活は将来の健康状態に与える影響は大きく、乳幼児期から発達段階に応じて豊かな食の体験を積み重ねていくことにより、生涯にわたって健康的な生活を送る基礎となる。そのため幼児期から「食を営む力」を培うことが求められており、特にこの時期では、よく噛んで様々な食材を味わう体験を通して食への関心を育むことが重要である。しかし、咀嚼力と食への興味関心、食欲との関係についてはまだ解明されていないことが多い。そこで本研究では、咀嚼力と食への興味関心、食欲、偏食等の食の課題との関連を調査する。
方法 京都市、長岡京市、大阪市の幼稚園、こども園に通うの4歳児とその保護者123名(回収率53.7%)を対象に、幼児の食・生活習慣について、保護者への質問紙調査、唾液分泌量の測定、咀嚼チェックガムによる咀嚼能力(咀嚼スコア)の測定を実施した。
結果 咀嚼スコアと唾液分泌量には正の相関があった。質問紙調査の回答に基づく因子分析では「食に無関心」「偏食の傾向」「硬いものが苦手」「咀嚼が苦手」の4因子が抽出され、そのうち2因子は咀嚼に関する因子だった。4因子の因子得点と夕食喫食時間には正の相関、体重には負の相関があった。咀嚼スコアは保護者の質問紙調査に基づいた子どもの主菜の摂取量と正の相関があった。以上の結果より、咀嚼能力により、食行動や食事量に違いが生じている可能性が考えられる。
方法 京都市、長岡京市、大阪市の幼稚園、こども園に通うの4歳児とその保護者123名(回収率53.7%)を対象に、幼児の食・生活習慣について、保護者への質問紙調査、唾液分泌量の測定、咀嚼チェックガムによる咀嚼能力(咀嚼スコア)の測定を実施した。
結果 咀嚼スコアと唾液分泌量には正の相関があった。質問紙調査の回答に基づく因子分析では「食に無関心」「偏食の傾向」「硬いものが苦手」「咀嚼が苦手」の4因子が抽出され、そのうち2因子は咀嚼に関する因子だった。4因子の因子得点と夕食喫食時間には正の相関、体重には負の相関があった。咀嚼スコアは保護者の質問紙調査に基づいた子どもの主菜の摂取量と正の相関があった。以上の結果より、咀嚼能力により、食行動や食事量に違いが生じている可能性が考えられる。