講演情報
[2B-06]中・高等学校での家庭科教育の男女共修化による男性の食生活への長期的影響の評価パイロットスタディ
*町田 大輔1、吉田 亨1 (1. 群馬大)
キーワード:
男女共修、家庭科教育、食生活
【目的】1989年の学習指導要領改訂で、中・高等学校の家庭科教育が男女共修化された。先行研究では、その短期的・長期的影響を評価した報告が複数ある。しかし、中・高等学校における家庭科教育の男女共修化による食生活全般への長期的影響の詳細は十分に検証されていない。本研究の目的は、1989年の学習指導要領改訂により中・高等学校での家庭科教育が男女共修化したことによる、男性の食生活への長期的影響を評価することである。
【方法】1989年の学習指導要領改訂を自然実験とみなし、中・高等学校で家庭科教育が男女共修化した期間に中高生だったと想定される1971~1982年度生まれの既婚男性1200人(各年度100人)を対象とした食生活に関するWeb調査(2023年2月)を実施し、回帰不連続デザインにより評価した。1989年の学習指導要領改訂およびその移行期間をふまえて対象者を4期に分け、男女共修化の影響をはかるのに適切な閾値の検討も行った。
【結果】1990年度以降に中学校に入学した1977年度以降に生まれた者は1976年度以前に生まれた者と比較して、調理スキルが高いことが明らかになった。しかし、調理頻度や健康な食事の意識・食行動、食事における女性の役割意識については違いがみられなかった。また、男女共修化の影響をはかるのに適切な閾値としては、1977年度生まれとすることが妥当であることが示唆された。
【方法】1989年の学習指導要領改訂を自然実験とみなし、中・高等学校で家庭科教育が男女共修化した期間に中高生だったと想定される1971~1982年度生まれの既婚男性1200人(各年度100人)を対象とした食生活に関するWeb調査(2023年2月)を実施し、回帰不連続デザインにより評価した。1989年の学習指導要領改訂およびその移行期間をふまえて対象者を4期に分け、男女共修化の影響をはかるのに適切な閾値の検討も行った。
【結果】1990年度以降に中学校に入学した1977年度以降に生まれた者は1976年度以前に生まれた者と比較して、調理スキルが高いことが明らかになった。しかし、調理頻度や健康な食事の意識・食行動、食事における女性の役割意識については違いがみられなかった。また、男女共修化の影響をはかるのに適切な閾値としては、1977年度生まれとすることが妥当であることが示唆された。