講演情報
[2B-07]高校生における食事炎症性指数を利用した食生活改善教育への試み
*原田 真里那1、柴田 紗知2、海切 弘子3、冨永 美穂子1、戸谷 彰宏1、松原 主典1 (1. 広島大、2. 岡山県立大、3. 広島文化学園短大)
キーワード:
食教育、食事炎症性指数、高校生、教材
目的 適切な食生活は,ヒトの成長や健康維持に必要な栄養素を摂取する点において重要である。しかし,自身の食生活を正確にとらえ,適切かどうか判断することは難しい。そこで,簡便かつ信頼性の高い食生活の評価方法として近年注目されているのが,食事炎症性指数(Dietary Inflammatory Index: DII)をもとにした食生活評価方法である。DIIは,食品の生体への影響に関して,慢性炎症に影響を与える食品の摂取頻度から食事の炎症性と抗炎症性を数値化して評価を行う。DII分析で炎症性が高い食生活をしている人ほど慢性疾患の罹患率が高いことなどが明らかとなっており,食生活改善の指標として活用が進んでいる。そこで本研究では,高校生のDIIによる食事評価と生活状況の関連を明らかにすることを目的とした。また,食生活改善教育への応用の可能性についても検討した。
方法 2024年9月に広島県のA高等学校の2年生を対象に無記名自記式質問紙を用いて調査を行い,147名の回答を得た。生活状況についてDIIスコアを低群,中群,高群の3群で比較し,分析を行った。
結果 低群と高群を比較すると,男性では「集中力」と「食生活改善意欲」,女性では「自己評価」の項目について有意な差が見られた。これらの結果から,DIIは高校生においても食生活を振り返るための有効な方法であり,この評価方法を学んでおくことは,生涯の健康に寄与する可能性が示唆された。
方法 2024年9月に広島県のA高等学校の2年生を対象に無記名自記式質問紙を用いて調査を行い,147名の回答を得た。生活状況についてDIIスコアを低群,中群,高群の3群で比較し,分析を行った。
結果 低群と高群を比較すると,男性では「集中力」と「食生活改善意欲」,女性では「自己評価」の項目について有意な差が見られた。これらの結果から,DIIは高校生においても食生活を振り返るための有効な方法であり,この評価方法を学んでおくことは,生涯の健康に寄与する可能性が示唆された。