講演情報
[2E-01]養育者の着用色による離乳食介助への影響乳児の姿勢推定による検討
*和泉 志穂1、榎並 直子1 (1. 武庫川女子大)
キーワード:
乳児、離乳食介助、姿勢推定、着用色
目的 乳幼児栄養調査によると,養育者の約7割は離乳食に対し何らかの困りごとを有しており,中でも「離乳食を与える(介助する)こと」が養育者にとって大きな負担となっていることが報告されている.この課題に対し着目したのが色の心理的効果である.養育者の着用色に乳幼児の選好色を取り入れることで,視覚情報により乳児の食行動に対する積極性を向上させることは可能であるのか,乳児の離乳食場面の姿勢推定により検討することを目的とする.
方法 調査対象は,離乳食を開始している乳児10人とその養育者各2人である.養育者の着用色として,先行研究から7色(白,黒,灰,赤,黄,緑,青)を選定した.各色のTシャツを養育者が着用した状態で朝食の離乳食介助を行った動画データを収集した.データ数は乳児1人に対し14本(養育者1人につき7本),合計140本である.離乳食量は,厚労省離乳食ガイドを基準とした.調査期間は,2022年6月~2024年7月である.養育者のアノテーションとして,動画には1秒ごとに5つのラベルを割り当て,着用色ごとの乳児の身体の重心を推定し,その移動量によって変化を比較検討した.
結果 先行研究では乳幼児に選好されにくい傾向にあるとされていた無彩色で,一部の有彩色よりも積極性が向上していることが示された.
(本研究はJSPS科研費 22K20292の助成を受けたものです)
方法 調査対象は,離乳食を開始している乳児10人とその養育者各2人である.養育者の着用色として,先行研究から7色(白,黒,灰,赤,黄,緑,青)を選定した.各色のTシャツを養育者が着用した状態で朝食の離乳食介助を行った動画データを収集した.データ数は乳児1人に対し14本(養育者1人につき7本),合計140本である.離乳食量は,厚労省離乳食ガイドを基準とした.調査期間は,2022年6月~2024年7月である.養育者のアノテーションとして,動画には1秒ごとに5つのラベルを割り当て,着用色ごとの乳児の身体の重心を推定し,その移動量によって変化を比較検討した.
結果 先行研究では乳幼児に選好されにくい傾向にあるとされていた無彩色で,一部の有彩色よりも積極性が向上していることが示された.
(本研究はJSPS科研費 22K20292の助成を受けたものです)