講演情報

[2E-07]中学生の通学靴に関する評価ローファーの課題とデザイン改良に向けた検討

*松岡 依里子1、吉田 美奈 (1. 東京家政大)

キーワード:

中学生、通学靴、ローファー

【目的】本研究は、中学生の通学靴に関する意識と実態を明らかにし、特にローファーについての生徒の課題に焦点を当てた。中学生にヒアリング調査を実施したところ、「靴が痛い」「かかとを踏んで履く」「靴擦れが生じる」など足の健康(足育)の観点からも課題があった。そこで、本研究では、中学生の通学靴と足の悩み、ローファーに対する意識やデザインの要望など課題を明らかにすることを目的とした。
【方法】本調査は2025年1月に実施し、中学2年生136名(男子66名・女子70名)を対象とした。通学靴の種類、ローファーの使用経験や頻度、ブランド、履き心地、不快に感じる要因、ローファーのデザインの希望、靴のおしゃれ意識などの設問について回答してもらった。
【結果】ローファーを履いた経験のある生徒の多くが、「靴擦れ」「歩きにくい」「脱げやすい」「足裏の痛み」といった不快感を訴えていた。履き心地の評価には個人差があったものの、デザイン面では「学生らしさの維持」「黒以外の色の選択肢」「デザイン性の向上」「厚底仕様」「インソールの充実」などの要望が8割以上から寄せられた。これらの結果から、より快適でデザイン性の高いローファーの開発が求められていることが示唆された。今後は、これらのデータを基に、実際のローファー設計・開発に取り組むことが重要な課題となる。