講演情報
[2F-02]分譲マンション団地における住まい方 の多様化に関する研究
*古賀 繭子1、小池 孝子2、定行 まり子1 (1. 日本女大、2. 東京家政学院大)
キーワード:
二地域居住、多拠点生活、複数住戸所有、ライフスタイル
目的 マンション戸数が増加する一方で、空室化やこれに伴うマンション管理不全等が課題である。そこで本研究は分譲マンション団地において、一世帯一住戸の居住だけではない、様々な住まい方実態から居住者のライフスタイルに適した住まいのあり方を把握することで、今後も住み継がれるマンションの要件を明らかにすることを目的とする。
方法 板橋区に位置する分譲マンション団地「サンシティ」の居住者を対象とし、2018年に実施した居住者対象アンケート調査にてその後のヒアリング調査を承諾した29名にメールまたは電話で連絡し、調査の承諾を得られた5名に対し、居住歴、住宅の選択理由、今後の居住希望等についてヒアリングを実施し、うち2名は住宅内の観察を行った。
結果 調査対象者5名中3名はマンション内に住戸を複数所有、2名はマンション内の一住戸に加え、その他エリアに拠点を有していた。マンション内住戸の複数所有者は、自身で居住する住戸以外の所有住戸を子世帯に貸与し、親子近居を実現している事例や、子どもの成長により一住戸では手狭になり、家族が分かれて二住戸に居住する事例等が明らかとなった。多拠点居住者は、マンション内住戸以外の自然豊かな地方に住戸を所有し、自然を親しむ生活スタイルを実現している事例や、地方都市に拠点を構えることで寺院巡りの趣味を楽しんでおり、住宅の複数所有により、様々なライフスタイルが実現されていると考えられる。
方法 板橋区に位置する分譲マンション団地「サンシティ」の居住者を対象とし、2018年に実施した居住者対象アンケート調査にてその後のヒアリング調査を承諾した29名にメールまたは電話で連絡し、調査の承諾を得られた5名に対し、居住歴、住宅の選択理由、今後の居住希望等についてヒアリングを実施し、うち2名は住宅内の観察を行った。
結果 調査対象者5名中3名はマンション内に住戸を複数所有、2名はマンション内の一住戸に加え、その他エリアに拠点を有していた。マンション内住戸の複数所有者は、自身で居住する住戸以外の所有住戸を子世帯に貸与し、親子近居を実現している事例や、子どもの成長により一住戸では手狭になり、家族が分かれて二住戸に居住する事例等が明らかとなった。多拠点居住者は、マンション内住戸以外の自然豊かな地方に住戸を所有し、自然を親しむ生活スタイルを実現している事例や、地方都市に拠点を構えることで寺院巡りの趣味を楽しんでおり、住宅の複数所有により、様々なライフスタイルが実現されていると考えられる。