講演情報
[2F-05]高断熱住宅居住者の暖房の仕方と住まい方に関するアンケート調査
*澤島 智明1 (1. 佐賀大)
キーワード:
高断熱住宅、Webアンケート調査、暖房
目的 断熱性に劣る日本の住宅では住空間を十分に暖かく保つ習慣がなく、家の中の寒さが居住者の生活行為を制約している。しかし近年は断熱等級の新設、省エネ性能ラベル表示、省エネ基準適合義務化など状況が大きく変化している。本研究は温暖地の高断熱住宅における居住者の暖房や住まい方の現状を把握して高断熱化の影響を明らかにする。
方法 民間調査会社の登録モニターを対象としたWebアンケートを2025年1月24日~26日に実施した。スクリーニング設問で回答者・建物属性の条件を満たすサンプルを選び、引き続き本調査を行った。回答者は20歳以上、世帯人数2人以上、居住1年3カ月以上(2回以上の冬を過ごす)、建物は持ち家の戸建住宅、断熱性能を条件とした。断熱等級5以上を1000件、比較のため等級4・等級3以下を各500件選定した。スクリーニング対象の6割以上は断熱等級が「わからない」ために本調査の対象外となった。またガラス仕様と断熱等級が不整合なサンプル(断熱等級5で単板ガラスなど)も対象外とした。
結果 断熱等級が高いグループの方が住居内の暖房範囲が広く、暖房時間が長かった。また、家の中の寒さによる生活行為の制約や不便を感じる割合が低く、室内環境に対する評価が高かった。一方でグループ間に差のみられない生活行為や評価項目もあり、差がみられた項目との違いを検討する必要がある。
本研究はJSPS科研費23K02036の助成を受けた。
方法 民間調査会社の登録モニターを対象としたWebアンケートを2025年1月24日~26日に実施した。スクリーニング設問で回答者・建物属性の条件を満たすサンプルを選び、引き続き本調査を行った。回答者は20歳以上、世帯人数2人以上、居住1年3カ月以上(2回以上の冬を過ごす)、建物は持ち家の戸建住宅、断熱性能を条件とした。断熱等級5以上を1000件、比較のため等級4・等級3以下を各500件選定した。スクリーニング対象の6割以上は断熱等級が「わからない」ために本調査の対象外となった。またガラス仕様と断熱等級が不整合なサンプル(断熱等級5で単板ガラスなど)も対象外とした。
結果 断熱等級が高いグループの方が住居内の暖房範囲が広く、暖房時間が長かった。また、家の中の寒さによる生活行為の制約や不便を感じる割合が低く、室内環境に対する評価が高かった。一方でグループ間に差のみられない生活行為や評価項目もあり、差がみられた項目との違いを検討する必要がある。
本研究はJSPS科研費23K02036の助成を受けた。