講演情報
[2G-01]中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感(2)家庭生活アドバイザーによるウェルビーイングの実現をめざした支援策の検討
*竹下 浩子1、森 千晴2、今川 真治3、正保 正恵4、鈴木 明子3、冨田 道子5、宮川 駿3、渡辺 朗生6 (1. 愛媛大学、2. 岡山大学、3. 広島大学、4. 福山市立大学、5. 広島都市学園大学、6. 宇都宮大学)
キーワード:
家庭生活アドバイザー、ウェルビーイング、生活困難な若者、家庭科教師、家庭生活支援ポータルサイト
【目的】子どもをめぐる生活課題は,ますます深刻になっており,家庭科教師の役割は大きい。前報では,中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感を探り,生徒が抱える生活課題の要素として,体験格差,ヤングケアラー,ジェンダーギャップ,家庭科教師の困り感の要素として,家庭科教師のジレンマ,家庭科の独自性,生徒の課題意識の低さ,特別なニーズがあることがわかった。そこで本報告では,生徒と家庭科教師の双方のウェルビーイングの実現をめざした,家庭生活アドバイザーの立場から生徒,教師双方のための支援策を検討する。【方法】前報の中・高等学校の家庭科教師へのインタビュー調査結果(2024)に基づき,中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感を項目ごとに整理したものをふまえて,それらに対するアドバイスと情報提供のあり方を検討し,紙媒体とデジタル媒体を作成し発信する。【結果】生徒や家庭科教師向けに作成した紙媒体のリーフレットおよびインターネット上の家庭生活支援ポータルサイトを作成した。紙媒体の構成については,(1)生徒の困りごと・家庭科教師の困りごと,(2)研究会メンバーからの提案,(3)家庭生活アドバイザーの紹介と支援体制について記載した。紙媒体をもとに,デジタル媒体のコンテンツにて詳細な情報を公開した。