講演情報

[2G-05]米国のSカレッジにおけるリーダーシップ教育

*倉元 綾子1、髙橋 桂子2 (1. 西南学院大、2. 実践女子大)

キーワード:

リーダーシップ教育、女子大、グローバル・ジェンダー・ギャップ、米国

目的】2024年のGGGレポートによれば,日本は146か国中118位になった。しかし,教育分野は47位から72位に後退した。このような状況を改善するには,自ら考えをまとめ行動するといったリーダーシップが欠かせない。筆者らは,2024年8月に米国のSカレッジを訪問し,リーダーシップ教育の状況を調査した。
方法】Sカレッジのリーダーシップ教育機関と関係者へのインタビュー,情報収集を行った。
結果】(1)Sカレッジは米国マサチューセッツ州にある150年の歴史を持つリベラル・アーツ・カレッジで,米国最大の女子大学である。
(2) Sカレッジ・ワーテル・リーダーシップ・センターは,全学生にリーダーシップ教育を提供している。リーダーシップを実践する多様な方法,協働的アプローチ,どのような事柄に対してもインパクトをもたらすこと,リーダーシップとは何かをイメージできるようになることを目的としている。
(3)「協働的リーダーシップに関する批判的視点」コースでは「『リーダー』は自身の説得力や個人の業績によって偉業を達成する人として理解されることが多い。…批判的視点から…協働によるリーダーシップの行為として,変革をイメージする別の方法を模索する…。」
(4)「協働的イノベーション集中」コースでは倫理的で公平に問題を解決するために,他者と協働するスキルを身につけるために実践的経験を積む。