講演情報
[2G-06]「消費者の権利と責任」に焦点を当てた消費者市民教育
*大本 久美子1 (1. 大阪教育大)
キーワード:
消費者市民教育、消費者の権利と責任、契約
目的:現在、学校消費者教育は、消費者トラブル等の被害予防教育とエシカル消費に代表される持続可能な消費ができる消費者を育成する教育の2本立てとなっている。しかし「消費者の権利と責任」を真に自覚させるためには、両者のつながりが理解できる消費者市民教育が必要である。そこで本発表では、消費の社会的意味や契約の意義を知り、「消費者の権利と責任」を自覚し、能動的に行動できる消費者市民を育成する教育を提案する。
方法:国内外の中・高等学校の教科書を資料として、「契約」と「消費者の権利と責任」の記述分析を行う。それらの結果を踏まえ、「契約」を能動的にとらえ、よりよい契約を締結できる基礎力や持続可能な消費を可能にするライフスタイルを身につけることができる学習内容を考案する。
結果:消費者の権利をめぐる消費者・事業者・行政の「契約締結前」・「締結時」・「締結後」の役割を整理し、「消費者の権利と責任」を多様な角度から考察した。さらにトラブルに対処するための消費者の行動を「消費前」・「消費中」・「消費後」の3段階に分けて、「消費者の権利と責任」の視点から整理した。消費者市民として、合理的に意思決定することに加え、批判的思考をもって、悪質な事業者を見分け、社会や環境の持続可能性を実現する消費行動の重要性を認識できる学習を提案した。これらの学びは個人や社会のウェルビーイング向上につながる。
方法:国内外の中・高等学校の教科書を資料として、「契約」と「消費者の権利と責任」の記述分析を行う。それらの結果を踏まえ、「契約」を能動的にとらえ、よりよい契約を締結できる基礎力や持続可能な消費を可能にするライフスタイルを身につけることができる学習内容を考案する。
結果:消費者の権利をめぐる消費者・事業者・行政の「契約締結前」・「締結時」・「締結後」の役割を整理し、「消費者の権利と責任」を多様な角度から考察した。さらにトラブルに対処するための消費者の行動を「消費前」・「消費中」・「消費後」の3段階に分けて、「消費者の権利と責任」の視点から整理した。消費者市民として、合理的に意思決定することに加え、批判的思考をもって、悪質な事業者を見分け、社会や環境の持続可能性を実現する消費行動の重要性を認識できる学習を提案した。これらの学びは個人や社会のウェルビーイング向上につながる。