講演情報
[2H-02]和式洋裁の実態―日仏における指ぬきの使用法と縫製手法についての比較検討―
*滝澤 愛1 (1. 実践女子大学)
キーワード:
洋裁、縫製法、裁縫道具
目的 日本の洋裁手法は、フランスなどにおける洋裁本来の手法とは全く異なるやり方が散見される。そのような日本独自の和式洋裁についての研究結果を、2021年22年、24年に発表し、例えば待ち針の使用法を切り口に、日本は和裁手法がそのまま洋裁に取り入れられ、明治期から現代まで改新されることなく広く指南されていることなどを明らかにしてきた。今回は、2022年の発表で、世界で日本だけが種類が異なることを明らかにした指ぬきに的を絞り、主として日仏における使用法と縫製手法の比較、更に洋裁における道具としての妥当性等の検証を行うことを目的とした。
方法 これまで収集した1892年~2020年に発刊された海外の洋裁本17冊、国内の教本60冊と日本の家庭科教科書5冊、計82冊に加え、教科書図書館所蔵の現代の家庭科の教科書のうち、洋裁に関する記載のあった8か国の教科書、今回新たに収集した初心者・児童向け洋裁書を資料とし、指ぬき記載に関する調査を行った。加えて実際にどのように使用し、その際の縫製手法について、オートクチュールメゾンや洋裁チャンネルなどがYoutubeやInstagramに発信している動画から分析を行った。
結果 ほとんどが直線縫いである和裁と、曲線縫いで構成されている洋裁では、手縫いの際の針の動きなどが全く異なり、結果として、洋裁の際には指先に装着するthimbleの使用が妥当であると考える。
方法 これまで収集した1892年~2020年に発刊された海外の洋裁本17冊、国内の教本60冊と日本の家庭科教科書5冊、計82冊に加え、教科書図書館所蔵の現代の家庭科の教科書のうち、洋裁に関する記載のあった8か国の教科書、今回新たに収集した初心者・児童向け洋裁書を資料とし、指ぬき記載に関する調査を行った。加えて実際にどのように使用し、その際の縫製手法について、オートクチュールメゾンや洋裁チャンネルなどがYoutubeやInstagramに発信している動画から分析を行った。
結果 ほとんどが直線縫いである和裁と、曲線縫いで構成されている洋裁では、手縫いの際の針の動きなどが全く異なり、結果として、洋裁の際には指先に装着するthimbleの使用が妥当であると考える。