講演情報

[2H-04]オンデマンド教材を用いた対面授業による3Dバーチャルフィッティングの教育効果

*末弘 由佳理1、中西 直美1、坂田 彩美1、池田 仁美1 (1. 武庫川女大)

キーワード:

3Dバーチャルフィッティング、アパレルCAD、パターンメーキング、オンデマンド、アパレルDX、クレアコンポⅡ

目的 アパレルCADによる3Dシミュレーション(以下、[3D」)システムは、トワルチェックの効率化を主目的のひとつとして開発されたツールであるが、大学教育では教育効果を高める目的でトワルチェックの効率化以前にファーストパターンの完成や縫合線の理解に重点を置いている。本研究ではオンデマンド教材を用いた対面授業の受講生の自己評価を用いて、3D力及びパターンメーキング力(以下、「パターン力」)向上の分析を目的とする。
方法 パターンメーキング、3Dのオンデマンド教材を事前配信し、対面授業を実施した。半期間に、14アイテムについてCADによりパターンメーキング及び3D着装を行った。学期末にアンケート調査を行い、パターン力、CADによるパターン力、3Dについて10件法(3Dは11件)で自己評価を実施した(アパレルCADを学ぶ前の4月時点、アパレルCADの基礎を修得直後の9月時点、本科目履修終了の1月の計3時点)。また、自由記述にて3Dのメリットについて回答を得た。
結果 パターンメーキング・アパレルCAD関連科目の一年間の学びを経て、パターン力は平均値として2.1から7.1に、CADによるパターン力は2.0から7.3に、3D力は1.0から6.9に上昇した(いずれも自己評価)。3Dにおいては、1.0であったものが、学期末には6.9に到達したことから、パターン力やCADによるパターン力に並ぶ技術が身についたことが示唆された。