講演情報
[2H-05]日本人女子児童・生徒の足部の3次元形状と成長
*渡邊 敬子1、野々村 多慧子2、森下 あおい3 (1. 京都女子大、2. 滋賀県立大大学院 、3. 滋賀県立学)
キーワード:
3次元計測、クラスター分析、成長
<目的>」 靴の設計には足のサイズだけでなく立体形状の情報が重要と考えられるが、成長期の児童・生徒の足の立体形状の分析は見当たらない。本研究では成長期の女子の足の3D計測データに基づいて、形の分類を試みるとともに足部の成長について分析することにした。<方法> INFOOT2を用いて9から15歳女子400名の足部の3D計測を行った。このデータから長さや幅、周長、第1・5指側角度などを算出するとともに、足部の相同モデルを生成し、HMM-Rugleで主成分分析を行いった。この主成分得点を用いてSPSSでクラスター分析を行い、それぞれの群の平均形状や寸法・角度などから特徴を明らかにした。年齢ごとのクラスターの出現頻度などから年齢差について検討した。また、2年連続したデータのある78例から1年間の成長について検討した。<結果> 主成分分析の結果、第1主成分から順に「足の大きさ」「偏平足と足首の内外」「足幅の大小と足首の太さ」「足首の長さ」「足指の長さ」「第1指側角度の大小」と解釈できた。「足の大きさ」「足首の長さ」を除いた4つの主成分得点を用いてクラスター分析を行い、6つに分類した。それぞれの特徴を定量的・定性的に明らかにした上で、年齢ごとの出現頻度を算出したところ、年齢が高い方が偏平足のクラスターに分類される割合が低く、甲の高い足に分類される割合が高かった。