講演情報
[2I-05]高校生平和大使等、若い被爆体験伝承者の育成を世代間継承から考える歴史を語り伝える場としての美術館・博物館の役割
*佐々木 剛1、草野 篤子2 (1. 星槎大学、2. 白梅学園大学)
キーワード:
世代間継承、高校生平和大使、語り継ぎ、美術館・博物館
「目的」本研究は、日本国内にある歴史的・文化的な価値を次世代に継承するために、「語り継ぎ」を行う 者の育成活動を展開している美術館・博物館を調べることで、世代間交流の一分野である世代間継承について 考察する。
「方法」国内の美術館・博物館で次世代に継承する取組を行っている施設や組織について、その実施・実践 の経緯を調査し、それぞれの施設や組織の目指す理念について精査することによって、世代間継承の実情を探 る。
「結果」東京都美術館等都内の美術館や博物館は、一般市民を巻き込んで相互連携を行うことで展示と鑑賞者を結び付けた「とびラー」と呼ばれる活動を行っている。また、長崎原爆資料館や広島平和記念資料館では高校生等の若者世代が「語り継ぐ」平和大使を担うことで、次の時代に被爆体験のある高齢者の語りを引き継ぐ活動を進めている ことが分かった。
「考察」筆者らは、これまで日本国内の美術館・博物館等の特徴的な取り組みを探り、それらを世代間継承の観点からを検証してきた。欧米の取り組みは、より積極的に、認知機能に課題のある高齢者と若者世代と の交流によりWin-Winな社会からWell-beingな社会づくりを目指している。一方、日本でもその概念を取り入 れつつ、日本独自の目線による活動が行われ始めている。今回、取り上げた若者世代が「語り継ぐ」平和大使 等の活動や地方の無形文化財の保存継承の取り組みは、その具体的な実例であると言える。
「方法」国内の美術館・博物館で次世代に継承する取組を行っている施設や組織について、その実施・実践 の経緯を調査し、それぞれの施設や組織の目指す理念について精査することによって、世代間継承の実情を探 る。
「結果」東京都美術館等都内の美術館や博物館は、一般市民を巻き込んで相互連携を行うことで展示と鑑賞者を結び付けた「とびラー」と呼ばれる活動を行っている。また、長崎原爆資料館や広島平和記念資料館では高校生等の若者世代が「語り継ぐ」平和大使を担うことで、次の時代に被爆体験のある高齢者の語りを引き継ぐ活動を進めている ことが分かった。
「考察」筆者らは、これまで日本国内の美術館・博物館等の特徴的な取り組みを探り、それらを世代間継承の観点からを検証してきた。欧米の取り組みは、より積極的に、認知機能に課題のある高齢者と若者世代と の交流によりWin-Winな社会からWell-beingな社会づくりを目指している。一方、日本でもその概念を取り入 れつつ、日本独自の目線による活動が行われ始めている。今回、取り上げた若者世代が「語り継ぐ」平和大使 等の活動や地方の無形文化財の保存継承の取り組みは、その具体的な実例であると言える。