講演情報
[2I-08]子ども服の循環に関する検討-回収衣類からの分析--回収衣類からの分析-
*熊谷 伸子1、岡林 誠士1 (1. 文化学園大学)
キーワード:
衣類回収、ファッション、生活者、廃棄、子ども服
目的: 2024年には、出生数が70万人を割る可能性が高いと言われる少子化の現状において、子ども服の市場規模は大幅には縮小していない(矢野経済研究所,ベビー・こども服小売市場に関する調査(2023年))と言われている。本研究は、回収衣類という視点からこのような状況にある子ども服について、廃棄の現状を明らかにし循環のあり方を検討しようとするものである。
方法:2022年10月から2023年9月にかけて、都内の商業施設に設置された回収ボックスで回収された衣類を月1回、1週間分の衣類を分析した。また、2024年9月に、子どもを伴う保護者を対象に、商業施設において子ども服に対する聞き取り調査を実施した。
結果:回収した衣類のうち、67.3%が大人の服であり、32.7%が子どもの服であった。子ども服は毎月同程度回収されていた。大人の服に比べると目立った傷・汚れなしと目視で判断されるものが少ないことが確認され(t(11) = 3.66, p<.01)、子ども服は汚れが多いものが回収されていることが確認された。なお、着用しなくなる、廃棄する主な理由は「サイズアウト」「汚れ」であった。なお、子どもの名前を記入していることから廃棄してないとしている保護者の方が少なからず存在することが確認された。本研究の一部はJSPS科研費 JP19K21730の助成を受けたものです。
方法:2022年10月から2023年9月にかけて、都内の商業施設に設置された回収ボックスで回収された衣類を月1回、1週間分の衣類を分析した。また、2024年9月に、子どもを伴う保護者を対象に、商業施設において子ども服に対する聞き取り調査を実施した。
結果:回収した衣類のうち、67.3%が大人の服であり、32.7%が子どもの服であった。子ども服は毎月同程度回収されていた。大人の服に比べると目立った傷・汚れなしと目視で判断されるものが少ないことが確認され(t(11) = 3.66, p<.01)、子ども服は汚れが多いものが回収されていることが確認された。なお、着用しなくなる、廃棄する主な理由は「サイズアウト」「汚れ」であった。なお、子どもの名前を記入していることから廃棄してないとしている保護者の方が少なからず存在することが確認された。本研究の一部はJSPS科研費 JP19K21730の助成を受けたものです。