講演情報
[3A-05]福島県産山菜の放射性セシウム濃度の動向 (2024)
*広井 勝1、影山 志保2、諸岡 信久1 (1. 元郡山女大、2. 郡山女大)
キーワード:
山菜、放射性セシウム濃度、福島県
目的 2011年3月の福島第一原子力発電所の事故により、福島県内には多量の放射性セシウムが飛散した。それに伴う食品の放射能汚染が心配されてきたが、現在一般の食品ではほとんど影響のない状態になってきている。それに対し野生の山菜やきのこでは、いまだ出荷制限の解除がなされていないものが存在している。原発事故から14年が経過し、放射性セシウム濃度がどのように変化しているか、福島県内(主に郡山市)の山菜を中心に検討したので報告する。
方法 先の本学会で2020年の山菜の放射性セシウム濃度の動向を報告したが、今回もよく利用されている山菜であるコシアブラ、タラノメ、タケノコ、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、フキノトウ、ヨモギなどを中心に検討を行った。放射性セシウム濃度の測定はゲルマニウム半導体検出器、ならびにNaIシンチレーション検出器を用いて行った。
結果 郡山市内で採取したコシアブラは他の山菜に比べ高い値を維持していたが、2020年度に比べ中央値の低下が見られた。ただ栽培品は100Bq/kg以下であった。タラノメ、コゴミ、ワラビ、タケノコ、フキノトウなどは放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものが見られなかった。ゼンマイは採取場所や部位により放射性セシウム濃度に違いが見られ、若葉では100Bq/kgを超えるものも見られた。ヨモギでは駐車場の縁石脇で採取したものの中に、数千Bq/kgの放射性セシウムを含むものが見られた。
方法 先の本学会で2020年の山菜の放射性セシウム濃度の動向を報告したが、今回もよく利用されている山菜であるコシアブラ、タラノメ、タケノコ、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、フキノトウ、ヨモギなどを中心に検討を行った。放射性セシウム濃度の測定はゲルマニウム半導体検出器、ならびにNaIシンチレーション検出器を用いて行った。
結果 郡山市内で採取したコシアブラは他の山菜に比べ高い値を維持していたが、2020年度に比べ中央値の低下が見られた。ただ栽培品は100Bq/kg以下であった。タラノメ、コゴミ、ワラビ、タケノコ、フキノトウなどは放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものが見られなかった。ゼンマイは採取場所や部位により放射性セシウム濃度に違いが見られ、若葉では100Bq/kgを超えるものも見られた。ヨモギでは駐車場の縁石脇で採取したものの中に、数千Bq/kgの放射性セシウムを含むものが見られた。