講演情報

[P-071]寒さを忘れるホカホカ手袋をさがそう

*野中 健志1、鈴木 優友姫1、鈴木 玲花1、小泉 津奈1、黒﨑 はな1、西山 京花1、丸山 剛輝1、本村 陽葵1、髙城 麻悠子1、篠﨑 俊哉1 (1. 神奈川県立横須賀高等学校)

キーワード:

温熱的快適性、手袋、保温性

目的:冬季の防寒用に使用される手袋3種を用いた被験者実験により温熱的な快適性に手袋の素材が及ぼす影響を検討した。
方法:日常使用する手袋の条件として以下の3種を実験に用いた。①ポリエステルが主の編み手袋(以下編み物)、②レーヨンが主のスポーツ用手袋(以下スポーツ)、③ポリエステルが主のキルティングとボアの手袋(以下キルト)被験者は健康な高校生3名である。安静時に熱流計、温湿度センサを用いた被験者実験より、各手袋の熱抵抗値(保温性)を評価した。無風、有風の2条件で15分間安静立位後、踏み台昇降を15分行い、その後、また、15分安静とした。その間、温湿度センサを用いて手袋内の温湿度を連続測定した。運動の影響、風の有無の影響を検討した。
結果:最終的な環境の違いによる温湿度変化は以下の通りとなった。
温度変化
平常時 スポーツ<編み物<キルト、風あり 編み物<スポーツ<キルト、運動時 スポーツ<キルト<編み物
湿度変化
平常時 編み物<スポーツ<キルト、風あり キルト<編み物<スポーツ、運動時 キルト<編み物<スポーツ
考察:スポーツは温度を保つ特徴があり、キルトは手袋内の温度を保ちつつ上昇させる特徴があると言える。多くの場合、測定結果と主観申告の結果が一致した。しかし、運動後は温度が変化せず、主観申告の結果では冷たく感じていることから手は温まるが手以外が冷えることで寒いと感じていたと考える。