講演情報
[3D-01]防災教育を通じた家庭での防災行動変容の可能性在宅避難時のライフラインの備えについて
*笹岡 恵梨1、三神 彩子1,2、赤石 記子2、木村 康代1、宮本 登1、長尾 慶子3 (1. 東京ガス、2. 東京家政大、3. 元東京家政大)
キーワード:
防災、在宅避難、備蓄、ローリングストック、行動変容、非常食
目的 地震や気候変動による災害が多発しており,防災の重要性が増している.都市部においては大規模災害時に避難所収容人数の不足が見込まれることから,在宅避難を想定した備えが求められる.本研究では,ライフライン(電気・ガス・水道・通信)に焦点をあて,在宅避難の備えを促進するための教育を通し,防災に関する行動変容の可能性を探ることとした.
方法 T大学の2年生87名(有効数)を対象に,ライフラインに焦点を当てた防災教育用テキストを開発し,1回50分/週の授業を4週に渡り実施した.講義に加え,ライフライン停止時に具体的に何をどれだけ備えるべきかを考え記入する演習授業や,ポリ袋を活用した調理実習も実施した.3週目では,宿題として,授業での学びを踏まえた在宅避難訓練を課した.併せて,防災意識・行動の変化を確認するためのアンケート調査を実施した.
結果 アンケート調査の結果,1週目から4週目にかけて「在宅避難に備えている」者の割合が約36%向上した.「停電時に何を備えておけばよいか知っている」と回答した者の割合は,約45%向上し,ガス・水道・通信に関しても同様の傾向が見られた.災害時の食事として用意したいものについては,在宅避難訓練前は「日持ち」や「栄養」を重視していたのに対し,訓練後は「味のバリエーション」や「あたたかい食事」を重視する傾向が見られるなど,本教育が在宅避難に関する防災行動変容に寄与することが示唆された.
方法 T大学の2年生87名(有効数)を対象に,ライフラインに焦点を当てた防災教育用テキストを開発し,1回50分/週の授業を4週に渡り実施した.講義に加え,ライフライン停止時に具体的に何をどれだけ備えるべきかを考え記入する演習授業や,ポリ袋を活用した調理実習も実施した.3週目では,宿題として,授業での学びを踏まえた在宅避難訓練を課した.併せて,防災意識・行動の変化を確認するためのアンケート調査を実施した.
結果 アンケート調査の結果,1週目から4週目にかけて「在宅避難に備えている」者の割合が約36%向上した.「停電時に何を備えておけばよいか知っている」と回答した者の割合は,約45%向上し,ガス・水道・通信に関しても同様の傾向が見られた.災害時の食事として用意したいものについては,在宅避難訓練前は「日持ち」や「栄養」を重視していたのに対し,訓練後は「味のバリエーション」や「あたたかい食事」を重視する傾向が見られるなど,本教育が在宅避難に関する防災行動変容に寄与することが示唆された.