講演情報
[3D-02]災害時のタイムライン・フェーズごとにおける家庭科教育での防災の学びについて学校安全における家庭科教育
*千田 眞喜子1 (1. 花園大)
キーワード:
家庭科教育、フェーズ、タイムライン、学習指導要領、授業展開、学校安全
目的 近年災害が多発しており、学校における防災教育が重要視されている。家庭科教育は生き方の技術を育てる視点や社会技能を育てる視点を大切にしており、これらの視点は防災教育においても重要である。家庭科教育の各領域における防災の学びに関して、災害時のタイムラインやフェーズに着目し、「災害時の困りごと」と「家庭科教育における防災の学び」との関係及び課題を明らかにすることを目的とする。
方法 近畿地方の2府4県と4つの政令指定都市の教育委員会や防災部署のウェブサイトから防災教育の教材や指導の手引き等を抽出した。また、自治体独自の教材内容、授業展開事例、指導の手引き、及び学習指導要領解説から、家庭科教育における防災の学びを、タイムラインやフェーズごとに検討した。
結果 学習指導要領解説の検討より、タイムライン作成前(日常時)では家庭科教育の2領域(家族や家庭/衣食住)における「減災の学び」が有効であるとわかった。また、タイムライン作成時(災害発生前)では3領域(家族や家庭/衣食住/消費・環境)における「減災の学び」が、災害発生後の初期段階のフェーズでは3領域における「命を守る学び」が、後期段階のフェーズでは3領域における「生活再建支援につながる学び」が有効であるとわかった。さらに、各教育委員会の教材・指導の手引き等で防災につながる内容は、主に「安全な住居」を取り上げていたが、3領域全ての学びで取り入れることが望ましい。
方法 近畿地方の2府4県と4つの政令指定都市の教育委員会や防災部署のウェブサイトから防災教育の教材や指導の手引き等を抽出した。また、自治体独自の教材内容、授業展開事例、指導の手引き、及び学習指導要領解説から、家庭科教育における防災の学びを、タイムラインやフェーズごとに検討した。
結果 学習指導要領解説の検討より、タイムライン作成前(日常時)では家庭科教育の2領域(家族や家庭/衣食住)における「減災の学び」が有効であるとわかった。また、タイムライン作成時(災害発生前)では3領域(家族や家庭/衣食住/消費・環境)における「減災の学び」が、災害発生後の初期段階のフェーズでは3領域における「命を守る学び」が、後期段階のフェーズでは3領域における「生活再建支援につながる学び」が有効であるとわかった。さらに、各教育委員会の教材・指導の手引き等で防災につながる内容は、主に「安全な住居」を取り上げていたが、3領域全ての学びで取り入れることが望ましい。