講演情報

[3D-08]地域連携型授業の導入と地域への効果ーいちご学の創設

*山内 見和1、真田 知惠子1、仲田 郁子1 (1. 國學院大栃木短大)

キーワード:

地域連携、いちご学、家政学、短大生

目的 栃木市は平成27年10月より「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を制定し、その中に、地域コミュニティの維持として地域特産品学習指導を目標としている。そこで家政学の視点から、産官の協力のもと、講義にいちご学を取り入れ、地域連携に取り組んだ。その方法と導入後の地域関係者の意識の変化を報告する。
方法 栃木県はいちごの生産全国1位である。しかし、消費量は年々減少している。栃木市の協力により、栃木県農業総合研究センターいちご研究所、株式会社谷中農園などのご協力により、いちごの種類や生産方法の講義を導入した。また、本短大日本文化学科の協力により、歴史や文化などの講義もとりいれた。講義後、企業へのアンケートを行い、地域の意識の変化を調査した。
結果 1.取り組み後、産業界から、いちごの生産は自然科学・農業の分野だけでなく、広報・マーケティングなど文系の視点から考えることにより、今後のいちご産業が広がっていくだろう、などの感想を得た。2.新聞社、地域広報誌、ケーブルテレビなどのメディアに取り上げていただき、産物を通しての地域と短期大学のつながりを得た。3.さらに、地域住民の要望により一般市民向け公開講座”いちご学”を開催した。4.学生の地域特産品への意識の変化が見られ、地域との継続的なかかわりを持つ人材となることが期待される。以上、いちご学を導入したことにより、地域関係者の短期大学に対する意識の高まりがみられた。