講演情報
[3E-04]就寝用ブラジャーが衣服圧と心臓自律神経活動に及ぼす影響
*水野 一枝1、山浦 陽菜1、鈴木 春佳1、田中 啓之2、島名 孝次2、須田 理恵3、水野 康4 (1. 和洋女子大、2. 美津濃株式会社、3. 文化学園大、4. 東北福祉大)
キーワード:
就寝用ブラジャー、衣服圧、心臓自律神経活動
【目的】若年女性の就寝時におけるブラジャーの着用率は80%であることを報告してきた(湯浅他, 2023)。そこで、本研究では就寝用ブラジャーが衣服圧、および心臓自律神経活動に及ぼす影響を検討することを目的とした。【方法】研究協力者は書面で同意の得られた健康な20代の女性10名とし、1月~3月に環境条件を23℃、50%RHに設定した人工気候室で実施した。実験条件は、ワイヤーブラジャー(ワイヤー)、ナイトブラジャー(ナイト)、ブラジャーなし(なし)の3条件であった。各条件で椅座安静、仰臥位、側臥位を7分間維持して衣服圧、心臓自律神経活動を測定し、ブラジャーの着用感等の主観申告を記入してもらった。【結果】カップ内とストラップの衣服圧は、ナイトよりワイヤーで有意に高かった。また、アンダーバストは仰臥位で他条件より有意に衣服圧が高く、カップ内は仰臥位と側臥位で椅座安静より有意に衣服圧が高かった。心臓自律神経活動では、仰臥位でワイヤーがなしより有意に交感神経活動が優位であった。主観申告では、なしよりもナイトとワイヤーで有意に好き、許容できる側の申告であった。ワイヤーはナイトとなしより有意にきつい側の申告だった。【結語】就寝時のワイヤーブラジャー着用は、カップ内とストラップの衣服圧を上げ、主観的なきつさを増し、心臓自律神経活動にも影響を及ぼす可能性が示唆された。*本研究の研究費は美津濃株式会社より支給されている。