講演情報

[3G-01]ウルトラファインバブル水とアルカリ電解水の洗浄理論に関する情報分析

*大矢 勝1 (1. 横浜国立大学)

キーワード:

洗濯、機能水、洗浄理論

目的 環境配慮や新たな機能付加を目的として機能水を活用した種々の洗浄技術が開発されている。基本的には界面活性剤を主体とした洗剤類の不使用・減量化を謳うものが多く実際に様々な分野で実用技術として利用されている。但し、それらの洗浄理論を見ると信頼性のあるものから科学的に問題が含まれているものまで多様である。今回は機能水の中でもウルトラファインバブル水とアルカリ電解水に着目し、その洗浄理論に関する情報を収集して評価した。
方法 ウルトラファインバブルとアルカリ電解水の洗浄理論に関する情報を論文や各種WEBサイトから収集し、その理論を整理した。その後、各理論に関するエビデンスの検証、論理性に関する思考実験等を行い評価する。
結果 ウルトラファインバブル、アルカリ電解水共に特定商品の広報のための情報には飛躍や論理的矛盾が含まれるものが多くみられた。ウルトラファインバブルに関してはバブル、マイクロバブル等との区別が曖昧なものある。またウルトラファインバブルが基質の細孔に積極的に侵入するとの理論にはその推進力についての根拠が不足しているように思われた。アルカリ電解水に関しては過去のアルカリ効果で説明できるものが多いが、化学当量視点の性能評価が不足しているように思われた。