講演情報
[3H-08]親子の住まい方が要介護高齢者の在宅生活継続に与える影響
*村田 順子1 (1. 和歌山大学)
キーワード:
要介護高齢者、在宅生活継続、親子の住まい方
目的 本研究は、要介護期の出来るだけ長い在宅生活を可能にするハード・ソフト両面の支援のあり方への知見を得ることを目的としている。高齢者の生活を支える諸制度は整えられてきているものの、未だ要介護高齢者の在宅生活継続には家族が重要な役割を果たしている。本報では、親子の住まい方(同居・近居・遠居)が在宅生活継続に与える影響について考察した。
方法 親が既に死亡/施設入所の在宅介護を終えた介護者(子)400名を対象に2024年2月にweb調査を実施した。調査項目は、介護保険サービスの利用実態と充足感、住宅の状況、改修実態、在宅介護が困難となった理由等である。介護保険サービスの提供が不十分な地域では施設入所が早まるため、調査対象はサービスの選択肢が比較的多い都市部とした。
結果 住まい方を同居・近居(親宅まで30分以内)・遠居(親宅まで30分以上)に分類し、分析した。同居・近居に比べ、遠居は介護サービスの利用は多いが不足感が高い傾向にあり、住宅の状態も高齢者には不便で、住宅改修を実施していない割合が高かった。サービスの利用や住宅改修の実施率は、日常的な高齢との関わり度合に影響する子との住まい方との関連が示唆された。子の介護意識も在宅継続重視は同居や近居に比べ低い傾向にあった。
方法 親が既に死亡/施設入所の在宅介護を終えた介護者(子)400名を対象に2024年2月にweb調査を実施した。調査項目は、介護保険サービスの利用実態と充足感、住宅の状況、改修実態、在宅介護が困難となった理由等である。介護保険サービスの提供が不十分な地域では施設入所が早まるため、調査対象はサービスの選択肢が比較的多い都市部とした。
結果 住まい方を同居・近居(親宅まで30分以内)・遠居(親宅まで30分以上)に分類し、分析した。同居・近居に比べ、遠居は介護サービスの利用は多いが不足感が高い傾向にあり、住宅の状態も高齢者には不便で、住宅改修を実施していない割合が高かった。サービスの利用や住宅改修の実施率は、日常的な高齢との関わり度合に影響する子との住まい方との関連が示唆された。子の介護意識も在宅継続重視は同居や近居に比べ低い傾向にあった。