一般社団法人日本家政学会第78回大会

(一社)日本家政学会第78回大会開催のご挨拶

(一社)日本家政学会第78回大会
 実行委員長 表 真美 
 (京都女子大学発達教育学部特任教授) 


 日本家政学会第78回大会の開催にあたり,ご挨拶を申し上げます.

   2026年度の第78回大会は、関西支部が担当し,京都女子大学を会場に,対面で開催させていただきます.京都女子大学は、東山の阿弥陀が峰の麓に位置し、お隣は長谷川等伯国宝襖絵のある智積院、すぐそばに三十三間堂・国立博物館、清水寺も徒歩圏内です。

 大会のテーマは,「生活文化の継承と創造-家政学の役割を考える-」です.

 京都は京料理,京町家,和服,茶道・華道など,伝統文化が暮らしに根付き,古くからの風習が,祭礼や年中行事などの中に受け継がれる都市です.一方で,伝統を守りつつ,常に新しいものに挑戦する精神と創造の力を秘めた「未来を創るまち」でもあります.

 シンポジウムでは, 日本的美意識を現代的解釈し,現代のデジタル技術でしか表現できないアート&テクノロジー作品として再構築してファッションショーを開催する等,国内外で活躍する土佐尚子氏(京都大学教授)に基調講演を頂きます.

 パネルディスカッションには,土佐氏に加えて,京都の料理人らと日本料理やだしを国内外の大学生に紹介する活動を行う山崎英恵氏(龍谷大学教授)と学生や地域とともに空き家の町家の活用に取り組む井上えり子氏(京都女子大学教授)をお招きし,コーディネーターは学会員の奥井一畿氏(神戸松蔭大学准教授)が務めます. 豊かな生活文化をもつ京都での取り組みについての情報を共有し,今後の家政学のあり方を考える機会にできればと考えています.

 一般公開講演会として、3日め(日曜日)午後には,博士(食農科学)として大学で教鞭もとる「京料理 木乃婦」の主人であり,料理人の高橋拓児氏に「京料理を食する」とのテーマでお話し頂く予定です.

 口頭発表,ポスター発表の申し込みは,2025年12月24日(水)14:00~2026年2月6日(金)14:00です(家政誌11月号参照).また,若手の会や部会・委員会による企画が行われる予定です.さらに,多くの企業・団体の皆様からの協力を得て,ランチョンセミナーや企業展示などの準備を進めております.研究発表会場と同じ学舎にある大学カフェテリアで情報交換会を開催します.ぜひ、ご参加いただき,多くの方々と交流を深めていただければと思います.

 最後になりましたが,皆様のご研究,ならびに家政学の発展を願い,本大会が有意義なものになりますよう,実行委員一同,力を合わせて臨みます. 多くの皆様のお越しをお待ちしております.

(令和7年12月15日)