講演情報
[本部企画-S1-3]身体文化から身體文化への契機を探るテクノロジーの利用かそれへの依存か
*深澤 浩洋1 (1. 筑波大学)
<演者略歴>
筑波大学卒業、同大学院体育科学研究科修了、博士(体育科学)、電気通信大学准教授を経て、2011年より筑波大学体育系准教授、2019年より同教授。日本体育・スポーツ・健康学会常務理事、同学会体育哲学専門領域代表、日本体育・スポーツ哲学会副会長。
筑波大学卒業、同大学院体育科学研究科修了、博士(体育科学)、電気通信大学准教授を経て、2011年より筑波大学体育系准教授、2019年より同教授。日本体育・スポーツ・健康学会常務理事、同学会体育哲学専門領域代表、日本体育・スポーツ哲学会副会長。
身体文化をより豊かにするために、テクノロジーはいかに関与しうるか。こうした問いに対し、現代社会におけるテクノロジーの目覚ましい発展が身体活動の必要性を低下させてきた側面に鑑みると、果たしてそれが身體文化に寄与してきたと言えるのか疑問が残る。一方、例えば、身体障害者の活動範囲の拡大やスポーツへの参加機会の増大にテクノロジーが貢献している面があるのもまた事実である。そして、AIの発展による人間と機械の境界線の曖昧化は、人類の身体と心、そして社会に大きな影響を与えている。スポーツの世界とわれわれが生きる社会は、科学技術が進展する状況の中で、身体文化のありようを再考する時期に来ている。
本発表では、テクノロジーの発展を促した背景を資本主義社会の進展から探るとともに今後のいわゆるテクノロジー社会を展望する。その際、決して楽観的とは言えないシナリオに対し、どこに可能性を見出しうるかを述べてみたい。その際、身体文化の価値創造として考えられるものを探り、その必要性の根拠を社会情勢や人間の在り方を通して示したい。そして、冒頭の問いにアプローチするなら、「身體文化における豊かさとはどのように捉えられるのか」や「豊かさが何によってもたらされるのか」といった問題を考えてみる必要がある。これらをテクノロジー(例えば、バイオテクノロジーやコンピューターアルゴリズム)が持つ可能性や課題などと突き合わせ、体育・スポーツ科学が今後取り組むべき課題を示してみたい。こうした検討を通して、価値創造実現を促す条件やそれに向けた方途が展望できれば幸いである。
本発表では、テクノロジーの発展を促した背景を資本主義社会の進展から探るとともに今後のいわゆるテクノロジー社会を展望する。その際、決して楽観的とは言えないシナリオに対し、どこに可能性を見出しうるかを述べてみたい。その際、身体文化の価値創造として考えられるものを探り、その必要性の根拠を社会情勢や人間の在り方を通して示したい。そして、冒頭の問いにアプローチするなら、「身體文化における豊かさとはどのように捉えられるのか」や「豊かさが何によってもたらされるのか」といった問題を考えてみる必要がある。これらをテクノロジー(例えば、バイオテクノロジーやコンピューターアルゴリズム)が持つ可能性や課題などと突き合わせ、体育・スポーツ科学が今後取り組むべき課題を示してみたい。こうした検討を通して、価値創造実現を促す条件やそれに向けた方途が展望できれば幸いである。
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