セッション詳細
[1a104-06]本部企画シンポジウム1/テクノロジーと身體文化の共創-体育・スポーツ科学が切り拓く新しい価値創造-
2025年8月27日(水) 13:15 〜 15:15
アリーナ(スポーツ棟 2階 5201)
コーディネーター:伊坂 忠夫(立命館大学)、須永 美歌子(日本体育大学) 指定討論者:來田 享子(中京大学)
近年、テクノロジーの急速な発展はわれわれの生活様式を劇的に変化させ、それと同時に新たな課題をもたらしている。リモートワークの普及による身体活動の低下や、AIの発展による人間と機械の境界の曖昧化は、人類の身体と心、そして社会に大きな影響を与えている。このような状況下において、体育・スポーツ科学は、テクノロジーと人間の共存、そして持続可能な社会の実現に向けて、重要な役割を果たすことが期待されている。
本シンポジウムでは、テクノロジーと身体の相互作用を多角的に捉え、変容する社会の中で体育・スポーツ科学が果たし得る役割について検討する。具体的には、テクノロジーによって身体感覚が可視化・データ化されることが、運動能力の拡張や学習支援、さらには人間の潜在的身体能力の引き出しにどのような影響を及ぼすかを考察する。また、極限的な身体技能に内在する経験的知見を、科学的手法を通じていかに言語化・一般化できるかという課題にも焦点を当てる。さらに、倫理的・哲学的視座から、資本主義やAIの発展が身体文化に与える影響を検討し、テクノロジー社会において「身体の豊かさ」とは何か、その価値はどのように創出されうるのかを問う。身体の道具化や共感性の喪失といった問題にも目を向けながら、身体文化の再構築に向けた条件や方法を探ることで、現代社会における身体の価値を多角的に問い直す契機としたい。
テクノロジーの進展を単なる効率化や身体の代替手段としてではなく、人間の身体との創造的な結びつきを通じて、新たな価値を生み出す可能性に着目する。体育・スポーツ科学が健康支援や競技力向上にとどまらず、身体を通じた人間形成や社会的共生の基盤としての可能性を提示し、持続可能で人間らしい社会の実現に向けた新たな学術的貢献のあり方について議論する。
本シンポジウムでは、テクノロジーと身体の相互作用を多角的に捉え、変容する社会の中で体育・スポーツ科学が果たし得る役割について検討する。具体的には、テクノロジーによって身体感覚が可視化・データ化されることが、運動能力の拡張や学習支援、さらには人間の潜在的身体能力の引き出しにどのような影響を及ぼすかを考察する。また、極限的な身体技能に内在する経験的知見を、科学的手法を通じていかに言語化・一般化できるかという課題にも焦点を当てる。さらに、倫理的・哲学的視座から、資本主義やAIの発展が身体文化に与える影響を検討し、テクノロジー社会において「身体の豊かさ」とは何か、その価値はどのように創出されうるのかを問う。身体の道具化や共感性の喪失といった問題にも目を向けながら、身体文化の再構築に向けた条件や方法を探ることで、現代社会における身体の価値を多角的に問い直す契機としたい。
テクノロジーの進展を単なる効率化や身体の代替手段としてではなく、人間の身体との創造的な結びつきを通じて、新たな価値を生み出す可能性に着目する。体育・スポーツ科学が健康支援や競技力向上にとどまらず、身体を通じた人間形成や社会的共生の基盤としての可能性を提示し、持続可能で人間らしい社会の実現に向けた新たな学術的貢献のあり方について議論する。
[本部企画-S1-1]デジタルツインテクノロジーによる身體の計測・理解と拡張
*村井 昭彦1 (1. 産業技術総合研究所)
[本部企画-S1-2]極限の身体技能を科学する身体知の言語化と一般化への挑戦
*岡田 隆1 (1. 日本体育大学)
[本部企画-S1-3]身体文化から身體文化への契機を探るテクノロジーの利用かそれへの依存か
*深澤 浩洋1 (1. 筑波大学)