講演情報
[本部企画-S2-3]「最速・最短」だけが正解か?遠回りするランニングの楽しさとGPSアートの活用
*齋藤 祐一1 (1. 鳴門教育大学)
<演者略歴>
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科、修了。博士(教育学)。小学校、中学および高等学校、環太平洋大学体育学部を経て、2023年より現職。専門は、体育科教育学。
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科、修了。博士(教育学)。小学校、中学および高等学校、環太平洋大学体育学部を経て、2023年より現職。専門は、体育科教育学。
学校体育における持久走や長距離走は、児童生徒の体力維持・向上において一定程度の効果が認められている。しかし一方で、走行距離やタイムといった結果が重視されるあまり、子どもたちからの人気は依然として低く、運動の過程における楽しさが見過ごされがちである。特に限られた場所で実施される授業では、効率よくゴールすることが求められ、A地点からB地点へいかに速く到達するかが重要視される結果、移動過程の価値が軽視される傾向にある。
本シンポジウムでは、こうした「最速・最短」志向が持久走・長距離走授業に与える影響を考察するとともに、ランニングアプリのGPSトラッキング機能を用いて地図上に文字や絵を描く「GPSアート」を取り上げる。GPSアートを楽しむランナーがどのようにその魅力を感じているのかを探ることで、走行経路を工夫しながら目的地に向かうプロセスそのものに楽しさがあることを示す。さらに、GPSアートの実践がランナーの認識にどのような変容をもたらすかを考察し、従来の持久走・長距離走授業が抱える課題と、その改善に向けた視点を提案する。
本シンポジウムでは、こうした「最速・最短」志向が持久走・長距離走授業に与える影響を考察するとともに、ランニングアプリのGPSトラッキング機能を用いて地図上に文字や絵を描く「GPSアート」を取り上げる。GPSアートを楽しむランナーがどのようにその魅力を感じているのかを探ることで、走行経路を工夫しながら目的地に向かうプロセスそのものに楽しさがあることを示す。さらに、GPSアートの実践がランナーの認識にどのような変容をもたらすかを考察し、従来の持久走・長距離走授業が抱える課題と、その改善に向けた視点を提案する。
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