講演情報
[スポーツ文化-A-03]野球未開の地における競技普及(経,人,政)MLBインドによる競技普及活動を切り口に
*江原 昭博1 (1. 関西学院大学教育学部)
他競技関係者(ファン?)から「マイナースポーツ」と揶揄(称賛?)されることの多い野球。確かに日本では絶大な人気を誇る野球(*1)だが国内競技人口は減少が止まらず、笹川スポーツ財団の調査では2016年にサッカーに抜かれて以来現在は2位(*2)の268万人になっている。少ない少ないと槍玉に挙げられる割には、100人いたら2、3人は野球をやっていることになる。
そこで今回取り上げるクリケット大国インドである。厳密な数字は難しいが一般的にクリケットの競技人口は約1億5千万人と言われる。マイナースポーツである野球ですら10万人ほどと言われている。まあまあに思えるが、それはインド国民の1万5千人に1人ということを意味している。10人に1人がやっているクリケットとは絶望的な差だ。よく言われる言語や宗教の違い以前に、数字の上でも極めて不利な環境にあるインドで、野球というマイナーな競技を普及させようとする時、どんな戦略が考えられ、どんな困難が体現されるのか。今回の報告ではMLBインドによる野球普及活動を切り口に競技未開の地における普及活動について考察を進める。
先行研究を探すものの「インド・野球」や「インド・MLB」といった基本的なタームですら芯をくったヒットはほとんどない。色々試した結果は「ワインドアップ」「マインドマップ」「ウインドサーフィン」。インドにおける野球普及に関する先行研究はほぼ皆無である。そこで今回はインドにおける野球競技の普及過程について、MLBインドの成立から発展を基軸にインドの野球競技の現状を描くことを目指す。その際、MLBの海外展開、インドにおけるMLBインドの展開、インドの野球普及と本場MLBとの関係の三点を通じて、インドの野球競技普及から競技の本場米国への国際的連関までを俯瞰する考察を進める。
*1:MUFGRC2024年
*2:笹川スポーツ財団2023年
そこで今回取り上げるクリケット大国インドである。厳密な数字は難しいが一般的にクリケットの競技人口は約1億5千万人と言われる。マイナースポーツである野球ですら10万人ほどと言われている。まあまあに思えるが、それはインド国民の1万5千人に1人ということを意味している。10人に1人がやっているクリケットとは絶望的な差だ。よく言われる言語や宗教の違い以前に、数字の上でも極めて不利な環境にあるインドで、野球というマイナーな競技を普及させようとする時、どんな戦略が考えられ、どんな困難が体現されるのか。今回の報告ではMLBインドによる野球普及活動を切り口に競技未開の地における普及活動について考察を進める。
先行研究を探すものの「インド・野球」や「インド・MLB」といった基本的なタームですら芯をくったヒットはほとんどない。色々試した結果は「ワインドアップ」「マインドマップ」「ウインドサーフィン」。インドにおける野球普及に関する先行研究はほぼ皆無である。そこで今回はインドにおける野球競技の普及過程について、MLBインドの成立から発展を基軸にインドの野球競技の現状を描くことを目指す。その際、MLBの海外展開、インドにおけるMLBインドの展開、インドの野球普及と本場MLBとの関係の三点を通じて、インドの野球競技普及から競技の本場米国への国際的連関までを俯瞰する考察を進める。
*1:MUFGRC2024年
*2:笹川スポーツ財団2023年
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