講演情報

[学校保健体育-B-16]タグラグビーのルールをやさしく学習できるゲーム型教材の提案(教,政)小学校中学年の児童を対象とした授業分析からの検証

*鈴木 利也1,2、佐川 哲也3 (1. 小松市ラグビーフットボール協会、2. 石川県ラグビーフットボール協会、3. 金沢大学)
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【研究の目的】小学校中学年の児童を対象としたタグラグビーの体育授業において,学習が難しいとされているスローフォワードやオフサイドルールをやさしく学習するためのゲーム型教材を提案すること。
【研究の方法】タグラグビーゲームにおけるプレイヤーの役割を,攻撃/守備,ボールの保持/不保持,守備時のポジションによって分類し,個々の役割における技術を明らかにした。その技術を学習するためにすでに知られている一般的な教材を割り当てたところ,学習が難しいとされているスローフォワードとオフサイドを学習する教材が少ないことが明らかとなった。そこで,スローフォワードとオフサイドを学習する教材を新たに考案し,それを採用した授業を小学校中学年に実施し,その効果を検証した。
【研究の結果】単元を3つの段階に分けて、第1段階はすでに知られている一般的な教材を配置してタグラグビーの基本的な動きを一斉学習で学び,スローフォワードやオフサイドルールを学習する第2段階は新たに考案した「じゃんけん2対1」,「じゃんけん3対3」のゲーム型教材を使って,少人数グループで学び合いを中心としたグループ学習とした。第3段階で5対5のタグラグビーゲームを行い、ゲーム分析を行ったところ,学習が難しいとされているスローフォワードやオフサイドの出現率は先行研究と比較しても同等程度もしくは低い結果となった。

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