講演情報
[03心-ポ-33]スポーツドラマチック体験とレジリエンス要因の関連
*堤 愛美子1、杉山 佳生1 (1. 九州大学大学院)
競技者にとってスポーツ自体がストレッサーとなることがあり、これはストレス耐性の個人差によるもの(門利ら,2021)である。ストレス耐性におけるレジリエンスを導くものはレジリエンス要因と呼ばれ(平野,2015)、人生に影響を与えるようなスポーツドラマチック体験(橋本,2005)をすることによって高められると考えられる。
本研究の目的はスポーツドラマチック体験とレジリエンス要因の関連を明らかにすることである。
大学生運動部活動所属者128名(男性104名、女性24名、平均年齢19.96歳、SD = 1.38歳)を分析対象とし、二次元レジリエンス要因尺度(BRS:平野,2010)、スポーツドラマチック体験尺度(IDES:橋本,2007)を用いてGoogle Formsで調査を実施した。
その結果、レジリエンス要因はIDESの下位尺度である「努力・練習への重要性の気づき」(r = .50)「技術向上への気づき」(r = .55)「対人トラブルによる自己反省」(r = .24)と有意な正の相関を示した(p < .01)。
「努力・練習への重要性の気づき」が内発的動機づけとして作用し(生方ら,2023)、レジリエンス要因につながると考えられる。「技術向上への気づき」は主に試合場面での「成功体験」(橋本,2022)を通じて自身の技術向上に気づくことで、レジリエンス要因の高まりにつながると考えられる。「対人トラブルによる自己反省」は、他者へサポートを求めながら自己や他者への理解を深め、対人トラブルというストレス状況を乗り越える(平野,2010)ことで、レジリエンス要因を高めることが考えられる。
横断調査のため、縦断研究によってスポーツドラマチック体験とレジリエンス要因の因果関係の検証が今後の課題である。
本研究の目的はスポーツドラマチック体験とレジリエンス要因の関連を明らかにすることである。
大学生運動部活動所属者128名(男性104名、女性24名、平均年齢19.96歳、SD = 1.38歳)を分析対象とし、二次元レジリエンス要因尺度(BRS:平野,2010)、スポーツドラマチック体験尺度(IDES:橋本,2007)を用いてGoogle Formsで調査を実施した。
その結果、レジリエンス要因はIDESの下位尺度である「努力・練習への重要性の気づき」(r = .50)「技術向上への気づき」(r = .55)「対人トラブルによる自己反省」(r = .24)と有意な正の相関を示した(p < .01)。
「努力・練習への重要性の気づき」が内発的動機づけとして作用し(生方ら,2023)、レジリエンス要因につながると考えられる。「技術向上への気づき」は主に試合場面での「成功体験」(橋本,2022)を通じて自身の技術向上に気づくことで、レジリエンス要因の高まりにつながると考えられる。「対人トラブルによる自己反省」は、他者へサポートを求めながら自己や他者への理解を深め、対人トラブルというストレス状況を乗り越える(平野,2010)ことで、レジリエンス要因を高めることが考えられる。
横断調査のため、縦断研究によってスポーツドラマチック体験とレジリエンス要因の因果関係の検証が今後の課題である。
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