講演情報

[03心-ポ-71]スポーツと人格形成に関する意識調査体育専攻学生を対象に

*佐々木 史之1 (1. 環太平洋大学)
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人格の形成には、遺伝的要因や、養育や学校教育等による環境的要因があるといわれている。教育基本法で謳われている教育の目的は、人格の完成を目指すことが第一に掲げられており、学校教育の中で行われている体育・スポーツ活動においても人格形成に関わる要素がなければならない。よって、スポーツを行なう意義や価値を考えた時に、体力や技術の向上は勿論、心理的・人間的成長にも視点を置いて考えることが望ましい。
 体育専攻学生は、多くの者が体育教員やスポーツ指導者を目指し、勉学に励んでいる。その学生らが、スポーツにおける人格形成についてどのような認識を持つかが、今後の指導に大きく影響されると考えられる。よって本調査は、体育専攻学生を対象に、スポーツにおける人格形成に関わる要素にはどのようなものがあるかを聞き、重要視している要素や考えられる様々な要素を明らかにすることを目的とした。
 自由記述で得られた回答から、テキストマイニングによってキーワードを抽出し、分析した結果、重要視しているもので多かったのは、「協調性」、「忍耐力」、「克己心」、「コミュニケーション能力」等であることが示唆された。また、「礼儀」、「礼法」、「規律」、「スポーツマンシップ」といった要素や、「責任感」、「思いやり」、「自己肯定感」等の要素もみられた。

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