講演情報
[08測-ポ-24]新体操における演技構成立案の方法について
*小澤 来瞳1、山田 健二2、須藤 明治3 (1. 国士舘大学大学院、2. 国士舘大学体育学部体育研究所、3. 国士舘大学体育学部)
本研究では、選手と指導者が新体操における芸術の重要性をどのように認識しているのかを調査し、演技創作について具体的実施していることやそれぞれの工夫についてのアンケート調査を行うことで、現在の多くの演技の中にある芸術性への意識の存在を解明することを目的とした。新体操は、フープ、ボール、クラブ、リボン、ロープ(ロープはジュニアのみ)の5種類の手具を使い、身体と手具の技術的価値と作品構成の芸術的価値を評価する採点競技である。新体操は個人競技と団体競技の2つがあり、個人は1人で1分15秒~30秒、団体は5人で2分15秒~30秒で演技する。また、個人はフープ、ボール、クラブ、リボンの4種目総合で競い、団体は1手具による演技(5)と2手具による演技(3+2)の総合で競う。新体操のルールは、オリンピック開催を区切りとして、4年に1度変更されるため、いち早く規則に対応し演技の難易度を高め、より洗礼された完成度の高い演技にしなければならない。近年は演技構成と芸術的パフォーマンスが評価される芸術が重視されている。2022年―2024年版新体操競技採点規則によるとD得点の高得点を目指すとともに、E、Aは減点法となっている。したがって、D得点の高得点を目指すともに、E、A得点の減点を可能な限り抑えることによって、高得点をとることができる。しかし、近年の試合では芸術得点の差が大きくは見られない。そのため、他の部分の得点が大きく順位に反映しているのが現状であると考える。そこで、芸術得点を伸ばし、さらに魅力的で人の心を引きつける演技にするためにはどのような工夫を行い、どのような過程で演技を行うかという点に着目し、得られた結果を元に研究と分析を行なった。その結果、現状では指導者が中心となって演技を作り上げていることが明らかとなった。しかし、選手本人も、ルールを理解し、演技構成に取り組む必要性を感じた。
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